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2022.06.07 (TUE)
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「楽しいから運動する、その結果健康につながる」
順天堂大学キャンパス内でネイキッド「NAKED SPOREV.」を開催
順天堂大学スポーツ健康医科学推進機構(所在地:東京都文京区、機構長:鈴木大地) *1と株式会社ネイキッド(所在地:東京都渋谷区、代表:村松亮太郎)(以下、ネイキッド)は、同社が提供するスポーツとアートとテクノロジーを融合した新しいスポーツ体験システム「NAKED SPOREV.(ネイキッドスポレヴォ)*2」(以下、SPOREV.)を本学本郷・お茶の水キャンパスの特設会場で開催しましたので、お知らせします。
背景
Tokyo 2020を契機に国内のスポーツへの関心は高まる一方、若い世代のスポーツ実施率は他年代に比べ最も低く、また運動・スポーツをしない「無関心層」が存在します。さらに、2020年からの新型コロナによる外出自粛により身体活動量やスポーツ環境条件が更に低下しており、スポーツ実施・継続率向上は、各国が政策として取り組む世界規模課題です。
日本においては「運動・スポーツ=学校体育や部活動」のイメージが定着し、生活の中で気軽にスポーツを楽しむ習慣や環境が整備されていないという課題もありました。
これらを単一分野からのアプローチでは解決できない複合的課題と捉え、異業種・異分野のチームを組み、スポーツとアートとテクノロジーの融合により、これまでの「健康のために運動する」から脱却し「楽しいから運動する、その結果健康につながる」という新たな価値観と行動変容を導くことを目指し、本学とネイキッドは共同研究を実施することになりました。
日本においては「運動・スポーツ=学校体育や部活動」のイメージが定着し、生活の中で気軽にスポーツを楽しむ習慣や環境が整備されていないという課題もありました。
これらを単一分野からのアプローチでは解決できない複合的課題と捉え、異業種・異分野のチームを組み、スポーツとアートとテクノロジーの融合により、これまでの「健康のために運動する」から脱却し「楽しいから運動する、その結果健康につながる」という新たな価値観と行動変容を導くことを目指し、本学とネイキッドは共同研究を実施することになりました。
内容
2022年4月1日から5月31日まで大学キャンパス内に特設会場を設置し(写真1)、学生および教職員を対象に、センサーを使用した簡単な体力測定(垂直とび・反復横とびから選択)を、参加者の動きや測定値からアニマライズされたアートが会場全体に映し出される空間の中で行いました(写真2)。体験後、測定中の映像や測定記録、アドバイスが自身のスマートフォンに送られてくる仕組みになっています。身体データの取得と合わせて、SPOREV.体験前後に運動・スポーツに対する意識などを調査しました。期間中に230名以上が体験しました。
【写真1】本郷・お茶の水キャンパス7号館地下1階のコラボスペースに特設会場を設置
【写真2】「垂直とび」と「反復横とび」の2つを用意。医学部、国際教養学部、保健医療学部などの多くの学生・教職員が参加しました
2か月間、平日の11時から17時まで開催され、会場では学生スタッフが常駐し、SPOREV.を楽しむサポートをしました
各代表者からのコメント
鈴木大地 機構長・順天堂大学スポーツ健康科学部教授
「スポーツ庁長官時代より、若者のスポーツ実施率に関する課題には積極的に取り組んで参りました。大学に戻ってからも、このようなクリエイティブで先進的な企業や多領域の研究者とともに新たな取り組みを開始できました。グラウンドや体育館でスポーツウェアを着て勝敗を競うことだけではなく、生活の中で音楽やアートとともに楽しんで体を動かすこともスポーツなのだということを、今回学生たちを中心に感じていただくための足掛かりとなりました。今後の展開にもご注目頂きたいです。」
「スポーツ庁長官時代より、若者のスポーツ実施率に関する課題には積極的に取り組んで参りました。大学に戻ってからも、このようなクリエイティブで先進的な企業や多領域の研究者とともに新たな取り組みを開始できました。グラウンドや体育館でスポーツウェアを着て勝敗を競うことだけではなく、生活の中で音楽やアートとともに楽しんで体を動かすこともスポーツなのだということを、今回学生たちを中心に感じていただくための足掛かりとなりました。今後の展開にもご注目頂きたいです。」
村松亮太郎 ネイキッド代表
「NAKED SPOREV.ではテクノロジーを駆使してあらゆるフィジカルデータを取得することで、ウェルネスやエデュケーションなど参加者の生活をアップデートするプロジェクトです。データを駆使することでアスリートを目指す人にも役立つし、身体の動きに合わせたアートがその場で生成される作品があるので、運動が苦手な人でもアート性を競うようなスポーツをつくり出せるかもしれない。スポーツという概念自体もアップデートさせられるものと思っています。」
「NAKED SPOREV.ではテクノロジーを駆使してあらゆるフィジカルデータを取得することで、ウェルネスやエデュケーションなど参加者の生活をアップデートするプロジェクトです。データを駆使することでアスリートを目指す人にも役立つし、身体の動きに合わせたアートがその場で生成される作品があるので、運動が苦手な人でもアート性を競うようなスポーツをつくり出せるかもしれない。スポーツという概念自体もアップデートさせられるものと思っています。」
今後の展開
今回、初めて大学キャンパス内にSPOREV.を設置したことにより、数多くの学生・教職員が授業の合間、業務の休憩時間に気軽に仲間と楽しんで運動に参加するという体験をしました。今後は、継続して多領域の有識者のチームで実証・協議を行い、有効なシステムの共同開発を進めるとともに、スポーツ健康科学部のあるさくらキャンパス(千葉県印西市)などの他キャンパスでの実施や医療領域での活用、地域と連携した展開も検討しています。
順天堂大学は、健康総合大学・大学院として、スポーツ医科学の研究を更に推進させるとともに、研究成果の社会還元として、「楽しく健康に」につながる場の創出も積極的に展開し、運動へ親しむ環境の拡大、スポーツ実施率向上への貢献できることを目指します。
順天堂大学は、健康総合大学・大学院として、スポーツ医科学の研究を更に推進させるとともに、研究成果の社会還元として、「楽しく健康に」につながる場の創出も積極的に展開し、運動へ親しむ環境の拡大、スポーツ実施率向上への貢献できることを目指します。
*1 順天堂大学スポーツ健康医科学推進機構(JASMS):順天堂大学が 2021年4月に設置した「スポーツ」と「医学」分野の有機的な学内連携・産学連携・地域連携をさらに強化し、スポーツ健康医科学の新しい視点のもと、社会課題の解決に向けた活動の加速を目指す組織です。参考:https://www.juntendo.ac.jp/university/sports_kikou/
*2 NAKED SPOREV. :これまでネイキッドが数多く手がけてきた体験型アートでありながら、体験者の身体データをスキャンして自動測定、アート体験がスポーツや体力測定にもなっている新たなスポーツ拡張体験です。また、その体験の結果データが自分のスマートフォンに保存され、日常にフィードバックし、ウェルネスライフをサポートするシステムにもなっています。
参考:https://youtu.be/4TiBr3N1QCw
*2 NAKED SPOREV. :これまでネイキッドが数多く手がけてきた体験型アートでありながら、体験者の身体データをスキャンして自動測定、アート体験がスポーツや体力測定にもなっている新たなスポーツ拡張体験です。また、その体験の結果データが自分のスマートフォンに保存され、日常にフィードバックし、ウェルネスライフをサポートするシステムにもなっています。
参考:https://youtu.be/4TiBr3N1QCw
本研究は、順天堂大学スポーツ健康医科学推進機構(JASMS)のプロジェクトの一環であり、また、公益財団法人石本記念デサントスポーツ科学財団の助成を受け、順天堂大学と株式会社ネイキッド、パナソニック株式会社エレクトリックワーク社の共同研究として実施しました。本研究にご協力いただいた皆様には深謝いたします。