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2018.08.29 (WED)

JICAとボランティア事業推進に関する覚書を締結

― タイの公衆衛生分野における人材育成と能力強化を支援 ―

順天堂大学(学長:新井 一)は2018年8月27日、独立行政法人国際協力機構(以下、JICA)と、タイ王国における公衆衛生分野での支援のため、学生、卒業生及び教職員のボランティア派遣事業推進に伴う覚書を締結しました。
本事業は、大学の知見・人材を有効に活用することにより、タイ国内の公衆衛生分野における問題解決を図るとともに、大学の国際協力分野における人材育成に資することを目的としています。国際教養学部でグローバルヘルスを学ぶ学生などを主な対象としており、ボランティア期間中は、国立チェンマイ・ラチャパット大学情報科学学部公衆衛生学科に配属し、日本の公衆衛生の知識・経験を生かした活動を通して、タイの公衆衛生分野における人材育成と能力強化に貢献することを目指します。調印式には、順天堂大学から新井 一 学長、JICA東京から木野本 浩之 所長が出席し、固い握手のもと、覚書を締結しました。

JICAボランティア事業推進

JICA東京:木野本所長/順天堂大学:新井学長

■ JICAとのボランティア派遣事業 概要

1)事業名:順天堂大学・タイ王国(公衆衛生分野)連携プログラム
2)対象国/配属先:タイ王国/国立チェンマイ・ラチャパット大学 情報科学学部公衆衛生学科(メヒア市) 他
3)職 種:公衆衛生
4)有効期間:覚書調印日から2024年6月30日まで
5)ボランティア区分:青年海外協力隊、シニア海外ボランティア
6)想定人数:長期(2年間)4名(2名/回×2回)、短期(2か月)18名(2名/回×9回)
7)事業の目的及び活動内容:
タイは近年の経済成長に伴う生活習慣の急激な変化の中で、非感染性疾患(以下、NCD)が急速に増加しつつありますが、同国では地域ベースにおけるNCD対策は未だ十分とは言えません。また同国では急速に高齢化が進んでおり、高齢者ケアの重要性は高まっています。本事業では、チェンマイ・ラチャパット大学と連携し、メヒア市内の保健・福祉関連機関と教育機関(公立学校)による地域保健活動を通じて、NCD及び高齢化対策を強化します。
JICA東京:木野本 浩之 所長のメッセージ
JICAは現在、タイの保健医療分野では高齢化対策支援の技術協力プロジェクトや自治体・民間企業との協力を実施しています。今回の連携により、同国で豊富な経験を持つ順天堂大学にボランティア活動を通じて参画いただけることで、協力が一層充実したものとなると期待しています。

順天堂大学:新井 一 学長のメッセージ
今回の覚書締結により、JICAボランティアへの継続的な学生派遣が可能になることで、グローバルヘルス分野への進路を希望する学生や大学院生が貴重な経験を積める良い機会を得られたことを大変嬉しく思います。タイの保健・医療分野の発展につながるような活動ができることを期待しています。