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2024.03.06 (WED)
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スポーツの社会課題の改善案を提案する「JUNDAI Python CONTEST 2023」を実施しました!
社会科学の調査研究演習(代表教員:山田泰行准教授)の一環として、千葉ロッテマリーンズ、川崎フロンターレ、千葉ジェッツのアナリストとマーケターの皆様をゲスト審査員にお招きし、JUNDAI Python CONTEST (JPC2023)を実施いたしました。

フィールド研究のグループ発表の様子

グループ発表を傍聴し、科学コミュニケーションの視点から評価します
社会科学の調査研究演習 : スポーツマネジメントを含む社会科学領域の研究に取り組むための基礎知識を学ぶと同時に、社会科学領域で求められる科学リテラシー(クリティカルレビュー、研究デザイン、データ分析、科学コミュニケーション)の習得を目的に、2年生を対象に開講しているマネジメント科学分野科目の選択科目。
JUNDAI Python CONTESTとは、スポーツの社会課題を解決するため、順大生が社会調査のデータ分析に基づいてスポーツの課題解決を導くアイデアソン。「社会科学の調査研究演習」の履修者が24チームに分かれて社会調査を実施し、3週にわたってプレゼンの順位を競いました。ゲスト審査員として参加したプロスポーツチームの方々からは、全てのプレゼンに対して実践的かつ教育的なフィードバックをしていただきました。

真剣に他グループ発表のを傍聴する様子

学生から学生へのフィードバックを促す山田泰行准教授
第1戦:2023年12月14日(木)
第1戦は千葉ロッテマリーンズ球団本部チーム戦略部二軍アナリストの丹治伶峰様、川崎フロンターレ営業統括部の杉山仁里様をゲスト審査員に、8グループが発表を行いました。研究テーマ(スポーツの社会課題)の着眼点について関心を抱いていただく一方で、データ分析について、より改善に向けた適切な分析方法等ご助言いただきました。


川崎フロンターレ営業統括部・杉山仁里様
最後に、丹治様より、精緻な研究デザインとデータ分析が評価され、23班「ゴールキーパーのイメージ調査」が表彰されました。杉山様からは、大学生らしいリアルな課題設定と共起ネットワーク図による情報の可視化が評価され、15班「順大生に最適な授業時間」が優秀グループとして選出されました。

23班「ゴールキーパーのイメージ調査」

15班「順大生に最適な授業時間」
第2戦:2023年12月21日(木)
第2戦は千葉ロッテマリーンズ球団本部チーム戦略部アナリストの松江勇志様、松山毅先任准教授をゲスト審査員に、8グループが発表を行いました。現場に役立つテーマ設定の他、今後大学での研究活動をすすめるうえで重要な分析方法、考え方などのご助言もいただきました。


松山毅先任准教授
最後に、松江様より、競技力と学業成績(成績、授業出席、等)が正の相関関係にあることをヒートマップによって可視化した、11班「順大生の競技成績と学業成績の関連」が表彰されました。松山先任准教授からは、学生アスリートの休日数が少ないことに着目し、データに基づいて週2日の休日が最適であると提案した、5班「休みの日の適正調査」が優秀グループとして選出されました。

11班「順大生の競技成績と学業成績の関連」

5班「休みの日の適正調査」
第3戦:2024年1月11日(木)
第3戦は千葉ジェッツパートナー本部の矢島博文様、渡正先任准教授をゲスト審査員に、8グループが発表を行いました。実際のスポーツチーム運営の現場でも活かすことが出来そうな視点や発想についてご助言いただきました。


渡正先任准教授
最後に、矢島様より、スポーツマーケティングの視点から、競技歴と観戦歴の無相関や、観戦歴とグッズ消費の相関を確かめた、13班「スポーツ競技歴とスポーツファンの熱狂度の関係」が表彰されました。渡先任准教授からは、大学運動部員が自覚している周囲からのイメージと、実際に周囲から抱かれているイメージのギャップをピラミッドグラフで可視化したスキルが評価され、17班「スポーツとイメージのギャップについて」が優秀グループとして選出されました。

13班「スポーツ競技歴とスポーツファンの熱狂度の関係」

17班「スポーツとイメージのギャップについて」
本授業を通して学生は、調査研究をデザインする力や、Pythonを用いてデータ分析を行う力、アイデアを発揮する力を身につけました。今後、より高いデジタルリテラシーや科学リテラシーを習得していくことを期待しています。