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2025.10.28 (TUE)
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【ちばパラ】みんなで楽しむパラスポーツ 学生が考案したオリジナルプログラムを実施

10月18日(土)、佐倉市立中央公民館にて、障がいのある方やそのご家族を対象としたパラスポーツイベントが開催されました。今回は、千葉県の委託事業として、本学の学生が企画・運営したオリジナルプログラムを実施しました。参加者と学生たちの笑顔があふれる、あたたかな時間となりました。
学生が考案した3つのオリジナルプログラム
学生たちは「誰もが“できた!”という達成感を味わえるプログラムを」という思いから、以下の3種目を考案しました。年齢や体力にかかわらず楽しめるよう、ルールや進行に細やかな工夫が施されています。
◆四方八方から飛んでくるボールから逃げよう!
正方形のグリッド(5m×5m)内でプレイヤー1名が逃げ役となり、外側の4〜5名がボールを投げて当てます。バウンドさせて投げるなど、難易度を調整しながら誰もが参加しやすいよう工夫しました。疲れが見える前にインターバルを設けるなど、安全面にも配慮しました。

真剣に取り組む様子

参加者の笑顔が印象的でした
◆ネットをくぐってお宝発見!
ネットをくぐり抜け、宝物を拾って戻るリレー形式の種目。チーム制と競争性を取り入れることで、仲間と協力しながら達成感を味わえるようにしました。

仲間が動きやすいようにネットを上げてサポート!

獲得した宝物の数で競います!
◆平面バランスボルダリング!
バランスディスクを並べ、スタートからゴールまで落ちずに渡るゲーム。片足の接地を禁止とする一方で、両足で休めるセーフティゾーンを設置するなど、挑戦と安心のバランスを工夫し、エンターテイメント性も加えました。歩行が不安な参加者には学生がサポートにつきました。

学生がしっかり支えます!

ゴールの瞬間、うれしそうな様子
参加者も学生も笑顔に包まれた時間
会場には恐竜の着ぐるみも登場し、笑い声が絶えないにぎやかな雰囲気に包まれました。ゴールの瞬間にはテープを用意し、参加者一人ひとりの達成を全員で拍手と歓声で祝いました。
あっという間に時間が過ぎ、参加者も学生も充実したイベントとなりました。

恐竜の登場にみんな大喜び

ハイタッチで盛り上がります!
イベント終了後には、アドバイザーとして参加した社会福祉法人佐倉市社会福祉協議会の方からフィードバックをいただきました。
学生たちは、自ら気づいた良い点や反省点、アドバイザーからの助言を次回以降に活かし、より良いイベントづくりを目指していきます。
学びを地域の実践の場へ
大学での学びを実践の場で活かすことができた今回の活動は、学生たちにとって非常に貴重な経験となりました。
順天堂大学スポーツ健康科学部は、スポーツを通して“誰もが楽しめる時間”をつくり、地域に根ざした大学を目指してまいります。
関連リンク
本イベントの様子は、千葉日報(2025年10月19日付)でも紹介されました。
ちゃれんじどフィットネスクラブ(CFC)
地域とともに10年以上――運動を「できる」「楽しい」と感じられる温かい空間
「ちゃれんじどフィットネスクラブ」は、佐倉市との連携協定事業の一環として、佐倉市障害福祉課および佐倉市手をつなぐ育成会と連携しながら実施している取り組みです。
支援を必要とする子どもや大人の方々を対象に、月に2回、市内の公共施設で健康づくりを目的とした運動教室を開催しています。
この活動は、佐倉市・育成会・順天堂大学スポーツ健康科学部の三者による協働でスタートし、すでに10年以上にわたり継続しています。
学生や大学院生がボランティアとして参加し、声かけや拍手、ハイタッチなどを通して、参加者一人ひとりの挑戦や成長を温かく後押ししています。
教室では、障がいのある方と地域の方々が自然に交流できる場をつくっています。
障がいのある人たちが他の人と関係を築き、理解してもらえた喜びを感じ、自信をもって地域で生活できるようになることを目指しています。
運動を「できる」「楽しい」と感じられる瞬間を積み重ねることで、参加者の笑顔が広がり、地域の温かなつながりが生まれています。
そんな温かい空間を、学生たちと地域の皆さんが一緒に育んできたことこそ、この活動の大きな魅力です。
そして今回の「ちばパラ」でのイベントは、この「ちゃれんじどフィットネスクラブ」の活動日を活用して実施された特別プログラムです。
長年地域で築いてきた温かなつながりの中に、学生たちの新しい発想とエネルギーが加わり、参加者・学生双方にとって特別な時間となりました。
地域と大学がともに築いてきた、運動を「できる」「楽しい」と感じられる温かい空間。
今後も、地域の方々にとって大切な場として活動を継続していきたいと考えています。