中山さん
#06

順天堂医院事務部医事課

中山さん

※所属部署は取材当時のものです

新たな取り組みを常に行っている環境に魅力を感じて

中山さん

本学事務総合職に応募した経緯を教えてください。

私は学生時代に、出身大学にて国籍の異なる学生と交流を図り、在学生への英語学習講座を任せていただいた中で、多様な価値観を尊重し、私自身も挑戦することで誰かの一助となる実りある経験ができました。学校法人順天堂は、大学病院として常にトップレベルの安全で高度な医療及び高水準な教育サービスを提供しています。非常に社会貢献度が高く、新たな取り組みを常に行っている大学であるため、そういった環境で働きたいと思い志望しました。医療の面においては、6つの医学部附属病院を有し、最新の手術・治療機器を導入しており、地域医療の支えのみならず、日本社会に多大な貢献をしており、教育の面においても、複数の新設学部の開設等、未来を見据えて柔軟に対応しています。

このような、高度な研究・医療・教育の場を守り、発展させていく過程で、様々な挑戦ができる機会に恵まれている場であることが、私の入職の決め手となりました。

現在の部署の仕事やご自身の担当業務などについて教えてください。

事務部医事課は、「適正な保険請求を行うこと」「円滑な受付業務を行うこと」「良質な患者サービスを提供すること」の3つを主な目標として業務遂行している部門です。業務は細分化されており、外来受付・会計、入院受付・計算、病床調整、統計業務のほか、医師事務補助業務、各種委員会の事務局、各種管理業務など、多岐にわたる業務のある部門となっています。そして、このような細分化されている業務が補完的に連携することにより、適切な保険請求を行い、学校法人順天堂の医療収入に寄与できるのが特長です。

私は、厚生労働省の定める「保険診療のルール」に従い、診療報酬明細書(レセプト)を国民健康保険団体連合会または社会保険診療報酬支払基金の審査を経て、保険者に請求するための業務(※1)をしております。また、施設基準(※2)において、必要な様式が定められていますので、その作成を保険医・他部署と連携して行い、施設基準の所管機関(関東信越厚生局)への手続き対応をしております。施設基準の様式の作成は、確認項目も多大であり、労力を要しますが、厚生労働省が認可した最新の治療を患者さんに保険で提供できることにやりがいを感じます。また適切に保険請求することで、学校法人順天堂の事業活動収入の大半を占める医療収入に貢献している実感を持ちながら、業務にあたることができています。さらに、低侵襲手術(ロボット手術)委員会に事務局として参加しており、日本最先端の治療及び研究を行っている医師と共に働いていることを日々実感しております。

1 診療報酬明細書(レセプト)・保険請求業務について

医療機関では、「診療点数」に基づいて患者に一部負担金(年齢などによって割合は異なります)を請求します。そして、残りの医療費を患者が加入している保険者(健康保険組合、市区町村などの保険機関)に対して、医療機関が毎月請求します。この際に使用するものが「診療報酬明細書(レセプト)」です。医療機関から保険者に診療報酬を直接請求するわけではなく、審査支払機関を介して請求する仕組みになっています。

保険請求の流れ

2 「施設基準」とは

医療法で定める医療機関および医師等の基準の他に、健康保険法等の規定に基づき厚生労働大臣が定めた、保険診療の一部について、医療機関の機能や設備、診療体制、安全面やサービス面等を評価するための基準。詳細はこちらのページをご確認ください。

日々の業務の中で知識を積極的に吸収し、変化に注視しつつ業務を遂行する

中山さん

所属されている部門では どのようなことが重要だと感じますか。

事務部医事課で必要とされている能力は、コミュニケーション能力や正確な情報処理能力に加えて、観察力及び先を見据えた考察力・対応力だと感じています。適切な診療報酬明細書を請求する上で、日々の業務の中で知識を積極的に吸収し、人や物事への変化に注視しつつ業務を遂行することはとても重要です。また、膨大な情報から必要な情報を正確に読み取り、高い観察力をもって多角的な視点で対応していく必要があります。そういった中で、問題が生じた際には、周囲と連携しながら中長期的な視点をもって、積極的に問題解決に当たっていく方が活躍しています。

入職からこれまでの経験と、 今後の目標について教えてください。

入職後、最初に配属された部署は、事務部医事課外来係でした。主な業務としては、外来患者の診療費計算、レセプト点検、収納業務、点検用レセプト出力、妊婦健康診査受診票請求、予防接種予診票請求等を経験し、一から医事業務に関する知識を少しずつ吸収できました。私自身、入職直後はそのような分野に関する知識は全くありませんでしたが、先輩職員に日々とても丁寧な指導をしていただき、知識を深めながら業務ができていました。その後、現在の事務部医事課入院係へ異動となりました。入院患者の診療費計算、診療報酬改定(※3)時の施設基準対応、診療報酬明細書請求、新システムへの対応等、日々様々な業務をすることができております。また、他大学の職員の方と業務上の課題や意見交換を通して交流する機会にも恵まれ、新たな気づきやモチベーションにもつながりとても貴重な経験となりました。

急激に進む少子高齢化や医療技術の進歩により、医療業界のみならず大学業界を取り巻く環境は、この先大きくかつ急速に変化することが容易に予想できます。そのような中で、事務総合職として法人部門、教育・研究部門、病院部門のどの部門にいても、変化に柔軟に対応できる観察力及び対応力をもって、学校法人順天堂に寄与できるよう注力・挑戦していきたいです。

3 診療報酬改定について

医療機関に支払われる診療費は「診療報酬」と呼ばれ、厚生労働大臣が定めた医療行為1つひとつの点数を足し合わせて算出した金額となります。診療報酬の点数は、医療の進歩や日本の経済状況などを踏まえて、通常2年に一度見直しが行われています。これを「診療報酬改定」と呼んでいます。

1日の業務スケジュール例

1日の業務スケジュール例

事務部医事課は、年間及び月間スケジュールが決まっており、突発的な業務は少ないため、計画的にプライベートの予定を立てることができます。周囲と調整しながら、夏季休暇や有給休暇を組み合わせて長期旅行をしたり、お盆の時期にも実家に帰省したりすることができます。

また、繁忙期以外は基本的に定時(17:10)に退勤ができ、時間を有効的に使えるので、終業後でも週3日程度フットサルをしてリフレッシュしています。趣味の時間をバランスよく確保できていますので、とても楽しみながら日々過ごすことができています。

心身を大切にし、人との和・思いやりの気持ちを忘れずに

中山さん

順天堂の事務総合職を志望している方にメッセージをお願いいたします。

今後の大学業界及び医療業界の変化は、想像以上に急速に進んでいくと予想されます。そういった変化への対応に追われる中であっても、心身を大切にし、人との和・思いやりの気持ちを忘れずに何事にも積極的に取り組んでいただければ必ず活躍できると思います。私自身、たくさんの失敗を経験し、多くの方々に助けられ、支えられながら、日々業務を円滑に進めることができています。順天堂の素晴らしい伝統を守りつつも、高度な研究・医療・教育の場を発展させていくべく、挑戦していく志をもって共に邁進していく機会に恵まれたら嬉しく思います。

プライベートの過ごし方

終業後や週末に個人参加型フットサルに参加することで、体力の維持及び向上に努めており、大会に参加する機会にも恵まれています。参加者の方は学生から同年代、一回り以上年の離れた方たちなど、皆人間関係を大切にしていて、多くの世代の方と交流ができるので、私もたくさんの刺激をもらっています。

現在の部署では仕事で体を動かす機会は少ないため、運動を習慣化することで、心身共に健康な状態で楽しく仕事ができています。