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2023.09.27 (Wed)

  • 体操競技部

第62回NHK杯 宮田選手連覇 世界選手権に向けて

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(記事:原田睦巳 教授/体操競技部 女子監督)

 

新型コロナウイルス感染症が5 類へと移行がなされた中、感染対策を講じながら第62回NHK杯(東京体育館、5/20~21)が開催されました。本学からは連覇のかかる宮田笙子(1年)と長優里(1年)の2名が出場しました。

本学は本格的に女子体操競技の強化に取り組み始めたばかりであり、私自身は2021年東京オリンピックまでの10数年間は男子の強化に携わっておりましたので、女子の強化は初めての試みであり、日々勉強と試行錯誤の毎日を送っております。

 

宮田は、4月に開催された全日本体操個人総合選手権大会は約0.2点の僅差で2位という結果で本大会を迎えました。宮田は本年2月に右踵疲労骨折が発覚し、思う様な練習ができず不安なシーズンを迎え、「日本の新たなエース」という言葉や「大会連覇」という様々なプレッシャーの中、精神的にも非常にナーバスな時期を過ごし、苦しみながら当日を迎えました。

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スタート種目の跳馬では、雄大な素晴らしい演技を披露しました。本人が最も苦手意識を持っている2種目目の段違い平行棒は、この演技に全てがかかっていると言っても過言ではない状況の中、持ち前の勝負強さを遺憾無く発揮し、素晴らしい演技を披露しました。3種目目の平均台で首位に立ちましたが、2位とは僅か0.1点差であり、非常に緊迫した優勝争いとなりました。最終種目のゆかでは、足の状況が芳しくない中、通常の演技よりも更に高難度の技を演じ切り0.1の点差を守り切って見事に優勝、連覇を達成致しました。

 

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これにより宮田は、10月に開催される第52回世界体操競技選手権大会の日本代表の座を勝ち取りました。日本の女子チームはこの世界選手権にてパリ・オリンピックの団体出場権の獲得という最重要課題に向けて、更なる努力が求められております。これを真摯に受け止め、引き続き地道に努力を重ねて参る所存です。

 

  • 本記事は学内報「順天堂だより」329号(2023年8月号)の記事をもとに再構成したものです。記事の内容は掲載時点のものであり、最新の情報とは異なる場合があります。