医学部学生、研修医や大学院生による手術トレーニング風景
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■低侵襲医療外科学講座代表 宮野 武 ごあいさつ |
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近代手術は、麻酔法、消毒滅菌法、再建術の確立により発展してきた。そして次第に開腹手術は、根治性をもとめて拡大手術に向かったが、その後「よりQOLを向上する医療」が問われるようになり、機能温存手術、低侵襲手術、手術部位感染等の術後合併症を低減する手術まで裾野が広げられている。
これらは、患者満足度を向上させるだけでなく、医療経済上も大きなメリットがある重要な研究テーマであるにも関わらず、未だ課題が多く、求められる理想的な医療を実現する為には、更なる医療材料や手術手技についての臨床研究、基礎研究を行っていく必要がある。
この低侵襲医療外科学講座においては低侵襲とは何かを常に問い、順天堂の理念である「不断前進」の精神の基、創造的な前進と改革を常に追求し、特定機能病院として病気の原因究明と効果的な治療解明のためにたゆまぬ臨床研究、実験研究を推進する。又、これまでに類を観ない14にも及ぶ外科系診療科が、低侵襲、その代名詞とも言われる鏡視下手術は勿論、術後の痛みや傷跡を目立たなくする手術、術後感染予防(手術部位感染:Surgical Site Infection)にも焦点を充てた研究を幅広く行い、患者に掛かわりうる全ての侵襲を低減する事をテーマにした基礎・臨床研究を行うものである。
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