教育 分野・コース・学科紹介(授業ピックアップ)

スポーツ科学科

スポーツ科学科

スポーツ科学科3つのポイント

スポーツによる社会貢献を目指す

スポーツが持つ効果と可能性を理解し、得られた知見(教育や健康・体力づくりに適切な運動プログラムの開発など)を社会へ還元できる人材を育成します。

医科学的知識・素養を身につける

医学部・病院と連携したスケールメリットを生かし、医科学的知識を身につけるとともに、スポーツパフォーマンスを正しく測定・分析できるようになります。

トップアスリートを育成・サポートする

科学的なトレーニング理論と最新のトレーニング方法により、卒業後もスポーツの世界で活躍できる優秀な競技者と指導者を輩出します。

学科長のごあいさつ

スポーツ科学科 学科長
中村 充 教授

中村充学科長

本学科では、より実践的で効果的な講義や実習を通して、最先端のスポーツ医科学的知識と現場で生かせる専門的なスポーツ技術やコーチング技術を学びます。1年次にはさまざまな切り口からスポーツ科学を幅広く学び、2年次からは「スポーツ医科学コース」「コーチング科学コース」に分かれて、より専門性の高い知識と技能を身につけていきます。スポーツが好きであることは大切ですが、必ずしも競技者である必要はありません。スポーツを題材にしながら、それぞれの立場からこれからの社会を生き抜くための知識と技術、考え方を獲得し、積極的に社会に貢献する人材の育成を目指します。

学生一人ひとりにあわせたコース選択が可能

現在のカリキュラムでは、2年次から「スポーツ医科学」と「コーチング科学」の2コースのいずれかを選択します。スポーツ医科学コースは自然科学をベースに、スポーツの実施に伴う生体の反応や運動技術の分析などについて学問的探求を試みるコースです。一方のコーチング科学コースは、スポーツ医科学上の知見に基づいた科学的データを参考に、効率の良い技術や戦術分析などを通して実際の指導技術を身につけるコースです。両コースは「基礎」と「応用」、あるいは「理論」と「実践」とも表現できます。

スポーツ医科学コース

ピックアップ授業
スポーツ動作を科学的に解析
選択必修:スポーツバイオメカニクス実験実習

スポーツバイオメカニクス実験実習

何を学ぶ

野球のバッティングや短距離疾走など、スポーツのパフォーマンスや動きのメカニズムを、最新のハイスピードカメラや各種センサーなどを使って記録し、生理学、解剖学、力学などの理論に基づいて解析・評価する方法を学びます。

どう役立つ?

保健体育科の教員やスポーツ指導者として、身体の動きやスポーツ動作を主観的・客観的に観る力を養い、運動を評価するための高度な知識や技術が身につきます。自分がスポーツをするとき、アスリートを指導するときも活用できます。

身体運動の仕組みを学ぶ
選択必修:機能解剖学実習

機能解剖学実習

何を学ぶ

ヒトの身体について理解し、合理的に説明できるよう実践的に学んでいきます。カエルの解剖で骨格筋を実際に手で触る、模型やコンピュータを使って筋肉の動きを具体的に知るなど、人体構造を頭の中でイメージできるように実習します。

どう役立つ?

スポーツ、医学、看護、リハビリ、整形外科など、さまざまな学問のベースとなる人体構造や身体運動に関わる仕組み、人体のからくりについての知識を身につけることができます。医学部のある順天堂大学らしい授業の一つです。

運動時の生理学的機能を計測する
選択必修:運動生理学実験実習

運動生理学実験実習

何を学ぶ

測定機器を使い、運動時の心臓の働きや筋肉の動き、エネルギーの消費などを調べます。学生一人ひとりが被験者と験者の両方を体験できるのも他大学にはない特色です。結果をレポートにまとめることで論理的な思考を養います。

どう役立つ?

運動をしているときに身体の中でどんなことが起こっているのか、科学的に理解できるようになります。あらゆるスポーツのトレーニング理論のベースとなるので、将来、教員やコーチになったときも説得力のある指導が可能となります。

コーチング科学コース

ピックアップ授業
実践で役立つ技術を体得
コース必修:テーピングおよびマッサージ実習

テーピングおよびマッサージ実習

何を学ぶ

スポーツによる疲労やスポーツ障害の回復に、正しいスポーツマッサージやテーピングの処方は必須です。この授業では、学生が2人1組となり、施術する側、施術される側の役割を体験しながら実践で役立つ知識と技術を習得します。

どう役立つ?

テーピング、マッサージ、ストレッチングの正しい知識と技術が身につきます。自分がケガをしたとき、あるいはトレーナーや教員として指導している選手がケガをしたときに的確な判断をし、正しい処方ができるようになります。

自己表現の仕方を学ぶ
選択必修:ダンス

ダンス

何を学ぶ

保健体育科の教員としてダンスの授業をきちんと展開できるように、創作ダンス、フォークダンス、現代的なリズムダンスの指導方法を学びます。生徒にダンスの楽しさを伝えるためにはまず自らが自己表現できるようになることが大切です。

どう役立つ?

実際の教育現場で展開されているダンスの授業を体験することができるので、実践でそのまま生かせます。ダンス未経験者でも、楽しみながら指導方法を身につけることができ、テーマの意図を読み解く力や正しく評価する力も養われます。

柔道の技能を学び、強い精神を養う
選択必修:柔道

柔道

何を学ぶ

授業を通して柔道の技能の向上を図るだけでなく、学校教育のなかで安全に柔道の授業を展開するための正しい知識と方法を徹底的に学びます。また、日本の伝統文化である武道としての考え方や礼法などの基本動作もしっかりと身につけます。

どう役立つ?

柔道を実践していくことで、自己研鑽することや相手を敬い、ともに成長していく精神と態度が育ちます。また、柔道初心者でも1年後には講道館柔道初段を目指すことが可能であり、指導者としても柔道の授業を安全に展開する力が身につきます。

スポーツマネジメント学科

スポーツマネジメントコース

スポーツマネジメント学科3つのポイント

スポーツビジネス界のトップを目指す

演習やフィールドワークを通じて、「ヒト・モノ・カネ・情報」という経営資源の側面から、スポーツをマネジメントできる人材を育成します。

グローバルに活躍する人材を育成する

国際的に活動するための行動力、語学力に加え、諸外国における最新のスポーツ情報を戦略的に収集、分析できる力を身につけます。

多方面で発揮できる応用力を養う

経済学、社会心理学、社会学等を応用し、地域社会の活性化や地方創生、スポーツ市場の拡大に貢献できる人材を育成します。

学科長のごあいさつ

スポーツマネジメント学科 学科長
廣津 信義 教授

廣津学科長

スポーツマネジメントの理論と手法を修得し、世界に通用する人材に。

AIが台頭し、ビジネス環境の変化スピードがますます加速していく現代において、コミュニケーションを通して相互理解を深め、あきらめずに前進していく力は非常に重要です。さらに、高いプロ意識と目標を持ち、チームの持てる力を最大限に発揮していく力も求められます。本学科では、主要な経営資源である「ヒト・モノ・カネ・情報」をキーワードに、スポーツビジネス界に限らずグローバル社会で活躍できる知識を持った人材を育成します。マネジメントの理論と手法を多角的な視点から学び、基礎力を養ったうえで、世界に通用する専門的なスキルを自らの武器として身につけて欲しいと思います。

ピックアップ授業

スポーツビジネスの“現在”を知る。
選択必修:スポーツビジネス論

スポーツビジネス論

何を学ぶ

自分たちで題材や問題点を見つけ、調査・分析してプレゼンテーションするというプロセスを通して、スポーツビジネスの現場で役立つノウハウを学びます。国内外で活躍するスポーツビジネスのプロフェッショナルたちの生きた話が聞けることも魅力です。

どう役立つ?

グループワークを通して、チームの中で自分を生かす力、思考力、問題解決力、プレゼンテーション能力を養います。マスコミ、スポーツ業界、広告代理店、エージェンシーなどに就職する際に役立つ情報や自らを売り込むチャンスも得られます。

グループワークで組織づくりを学ぶ。
選択必修:組織開発実習

組織開発実習

何を学ぶ

グループワークを通じて自己理解と他者理解を深め、自らのキャリア開発に生かしていくことを目的とした実習です。グループ・ダイナミックスという学問領域を応用し、組織活動とは何か、組織の中の自分の役割とは何かを体験的・実践的に学びます。

どう役立つ?

組織の中で自分の能力を発揮するためのチームビルディングに関するスキルや技法を身につけることができます。主観的・客観的に自分を深く理解することは、就職活動のためだけではなく、これからの人生を歩んでいくうえでも大切な作業となります。

スポーツイベントの現場を実際に体験!
選択必修:スポーツイベントの企画運営実習

スポーツイベントの企画運営実習

何を学ぶ

実際に国内外で開催されているスポーツイベントに運営スタッフとして参加し、イベントの企画背景や運営側の実態を体験的に学びます。イベントの企画・運営の意図や達成すべき目標を理解したうえで、実際の現場を経験することがポイントです。

どう役立つ?

これまで座学で学んできたスポーツイベントの企画や運営に関する知識が、実際の現場を経験することによって確固たるものになります。イベントを運営する広告代理店やスポーツメーカー、イベント会社で働く際にも即戦力となれる力が養われます。

健康学科

健康学科

健康学科3つのポイント

「健康」を多面的に捉える

「身体的・精神的・社会的」健康に関する科学的な知識を修得し、人々の健康づくりと健康支援に必要な技能を育みます。

進路に対応した資格取得を目指す

健康を核として、保健体育科教諭、特別支援学校教諭、衛生管理者など、将来に沿った専門資格を取得できます。

現場でアクティブに活躍できる力を養う

各種スポーツ団体等と連携し、生涯にわたる健康運動や障がい者スポーツの振興および指導の現場で、積極的に取り組むことのできる人材を育成します。

学科長のごあいさつ

健康学科 学科長
久保原 禅 教授

久保原学科長

健康に関する幅広い知識と実行力を持った人材の育成を目指す。

ある著名人の言葉を借りれば、私たちにとって「第一の富(財産)は健康(The first wealth is health)」であり、健康にまさる幸福はありません。本学科では、この“健康”に関連した幅広い学問を学びます。学びのキーワードは教育、心理、医療、保健、環境、福祉等、学びの範囲は教育学/社会科学から基礎医学/自然科学まで多種多様です。また、本学科では教員(保健体育、特別支援)や衛生管理者、その他様々な資格・免許の取得に必要な科目を修得することができます。本学科で学んだ卒業生は、教育現場やスポーツ関連業界に限らず、一般企業や自治体、さらには大学院進学・海外留学等、様々な分野に進み活躍しています。

ピックアップ授業

知的障害のある子どもを理解し、その支援方法を学ぶ。
選択必修:知的障害者指導法

知的障害者指導法

何を学ぶ

近年、学校教育の現場では、特別な教育ニーズのある児童生徒への理解と支援が求められ、特別支援教育が重視されています。授業はVTRを活用しながら進め、また、演習を通して教育に必要な知識や技能を実践的に学んでいきます。

どう役立つ?

知的障害がある児童生徒への学修支援や生活支援、コミュニケーション支援、運動やスポーツの支援方法などが身につきます。特別支援教育の考え方は、通常学級に在籍する児童生徒への指導にも生かされ、今後ますますニーズが高まっていきます。

養護教諭に必要な技術を学ぶ。
選択必修:看護学基礎演習

看護学基礎演習

何を学ぶ

養護教諭に求められる教育学、医学、看護学の3つの要素のうち、看護学に関する知識や技術を学び、バイタルサイン(血圧・脈拍・体温・呼吸)の測定、安静や苦痛を軽減するための看護技術の演習を行います。

どう役立つ?

保健室に来室した児童生徒がどのような健康状態であるかを把握するための技術を身につけることができます。また、心身の苦痛を軽減するための看護方法を修得し、適切な方法を選択することができるようになります。

健康づくりのための実践的指導法を学ぶ。
選択必修:健康運動指導法実習

健康運動指導法実習

何を学ぶ

子ども、高齢者、健常者、障害者など、あらゆる人々を対象にした健康レベル向上のための健康運動指導法を実践的に学びます。有酸素運動、用具を使った運動など、いろいろな事例を想定し、自分たちで45分の運動プログラムを計画し実践します。

どう役立つ?

対象者の目的や特徴に応じた健康運動プログラムの指導スキルが身につきます。正しい運動指導のためのスキルは、フィットネスクラブや医療・福祉施設での健康づくり指導、学校での健康運動関連の授業など、さまざまな分野で応用できます。

学部初期教育「スポーツ健康科学総論」

順天堂大学での「学び」を知る

本科目は、スポーツ健康科学部の総論科目です。高等教育機関である大学での学びは高校とは異なります。大学でのより専門的な学習を行う上で、学科に関わらず「スポーツと健康の科学的理解」という大きなテーマに取り組むための入り口となる科目です。
学科でのより専門的で高度な学習の前に、順天堂大学という医学部を祖とした大学においてスポーツと健康を学ぶものとして、知っておいてほしい基礎的な知識や情報、考え方を学び、身につけることを目指します。
また、スポーツ倫理についても触れ、競技者や指導者としてスポーツに取り組む者に求められる倫理観を育みます。

医科学・健康科学を軸に、スポーツ・運動・健康・社会・環境を考える

スポーツ健康科学総論は1年間を通して履修する通年科目です。その構成は、順天堂大学の特徴でもある医科学と健康科学の側面からスポーツ・運動と健康や、社会・環境を考える構成を主軸とし、相互に関連しあうコーチング科学とスポーツマネジメントの側面についても多面的に考える構成となっています。
スポーツ・運動、指導や教育、スポーツビジネス、スポーツと地域社会など、学科ごとの内容を相互に有機的に関連させながら授業を展開して行きます。

自立した学習と細やかなフォロー

毎回の授業において学生に対して課題が課され、翌週の授業までにレポートにまとめ提出します。また、1年次は全寮制であることから、学生寮の部屋を単位としたグループを編成し、授業後にさらに寮内においてグループワークに取り組むこともあります。これらのレポートやワークについては、同じく部屋単位で配置される2名の担任教員が逐次指導、評価を行い、学生にフィードバックされます。
こうした学習に1年間取り組むことで、自立的に学習を行うための姿勢・方法を身に着け、2年次以降の学習に向けての基礎的な能力を養います。

スポーツ健康科学総論