JUNTENDO News&Events ニュース&イベント
2025.01.17 (FRI)
- 順天堂大学について
- スポーツ健康科学部
- スポーツ健康科学研究科
室伏由佳先任准教授、内藤久士教授がUNIVASドーピング防止教育教材の開発に貢献!大学生アスリートのクリーンスポーツ推進をサポート
本学が加盟する一般社団法人大学スポーツ協会(UNIVAS)は、スポーツ庁の委託事業「大学生アスリートのドーピング防止教育普及事業」を受託し、「大学生のためのドーピング防止教育教材」をリリースしました。
詳細は以下のリンクをご覧ください
https://univas.jp/safe/article/202501071198313/
この教材は、さまざまな競技レベルの大学生アスリートおよびサポートスタッフを主な対象として、クリーンスポーツの価値を深め理解し、ドーピングのない安全で公平・公正なスポーツ環境を構築することを目的に開発されました。
本プロジェクトには、本学スポーツ健康科学部の室伏由佳先任准教授と内藤久士教授が専門家として参画し、スポーツ医科学、アンチ・ドーピング、スポーツ心理学の知見を活かして教材の制作に貢献しました。
教材コンテンツは、教材テキストを中心に、それを基に作成したオンデマンド動画、対応する講義スライド、さらに「クリーンスポーツ・エピソード」として構成された15種類のシナリオ形式のミニクリップ動画(各シナリオ1分未満)で構成されています。
特にシナリオ動画では、アスリートが直面する可能性のある現実的な課題を物語形式で描き、ドーピングに対する許容度や自身の行動、道徳的・倫理的価値観について深く考える機会を提供します。これにより、アスリートが道徳的・倫理的判断力を養い、クリーンスポーツの実現に向けた具体的な行動につなげる学びを提供することを目指しています。
教材開発の中核を担った室伏先任准教授のコメント
「ドーピングやアンチ・ドーピングは『自分には関係ない』と考える方もいらっしゃるかもしれません。しかし、スポーツの価値を守ることは、誰かに任せるのではなく、スポーツに関わる全ての人が協力して取り組むべき課題です。
この教材を通じて、アスリートやサポートスタッフがアンチ・ドーピングに関するに対する正確で正しい知識と意識、行動を身に着け、自信を持ってクリーンスポーツを実現するための意思決定ができるようサポートしたいと考えています。
また、本教材は大学生向けに開発しましたが、中学生、高校生、社会人、さらにはトップアスリートにも学んでいただける内容になっています。指導者や教員の皆様にも、ぜひ積極的にご活用いただきたいと考えています。」
本学の取り組み
本学は、UNIVAS加盟校として、学生アスリートの競技活動および教育を通じて、スポーツの価値を次世代へと継承する学びに力を注いでいます。授業カリキュラムでは、1年次からアンチ・ドーピングに関する基礎知識を学び、実践的なスキルを段階的に習得する機会を提供しています。また、アスリート支援体制としては、医学部とスポーツ健康科学部を兼務する医師や、日本アンチ・ドーピング機構(JADA)公認スポーツファーマシストの資格を有する薬剤師を中心に、医学的観点からのアンチ・ドーピング対策に積極的に取り組んでいます。これらにより、アスリートを適切にサポートする体制を構築しています。
今後も、スポーツの価値を守り、未来を担う学生アスリートがクリーンスポーツを実現するための意思決定を行えるよう、引き続き啓発に尽力してまいります。