教員紹介 教員詳細

室伏 由佳 先任准教授(むろふし ゆか)

【学部】スポーツ健康科学科【大学院】博士前期課程・研究指導教員 博士後期課程・研究指導補助教員

担当授業科目:【学部】スポーツ健康科学総論、スポーツ指導者に必要な医学的知識、グローバルコミュニケーション、スポーツ医科学研究法Ⅰ、他【博士前期課程】スポーツ健康科学研究方法論、スポーツ健康科学研究法実習、他

この研究室では、ドーピングが生じる心理的メカニズムの解明と、ドーピングを予防するための教育プログラムや教材開発の発展に寄与する研究を行っています。さらに、若年女性のやせと健康に関する研究を行い、課題解決に向けた社会実装プロジェクトを推進しています。

This laboratory conducts research that contributes to elucidating the psychological mechanisms behind doping and developing educational programs and materials to prevent doping. Our laboratory also researches underweight and health issues among young women and promotes social implementation projects to address these challenges.

学位名称

  博士(スポーツ健康科学)

  Ph.D., Health and Sports Science

専 門

  スポーツ医学、スポーツ心理学

  Sports Medicine, Sports Psychology

研究分野

  アンチ・ドーピング, スポーツ心理学, 女性の健康課題 (低体重女性 等)

  Anti-Doping, Sports Psychology, Women's Health Issues (Underweight)

キーワード

  アンチ・ドーピング, ドーピング, アンチ・ドーピング教育, 低体重女性, 健康啓発

  Anti-Doping, Doping, Anti-Doping Education, Underweight Women, Health Promotion

 

 

教員紹介ポスターサムネイル

主な研究分野

アンチ・ドーピング(スポーツ医学・スポーツ心理学)、やせた若い女性の健康課題 等

研究テーマ

本研究室では、調査系や実験系の研究方法を中心にアンチ・ドーピング教育やせた若い女性の健康課題に関するテーマで 教育・研究活動 をおこなっています。

近年の主な研究成果

Ⅰ アンチ・ドーピング教育に関する研究 メイン研究

アンチ・ドーピング規程( Code )に基づき、ドーピングを予防することを目的とした教育プログラムの開発、発展に寄与する研究成果を国内外で発信しています。調査や実験を中心に研究をおこないます。

Ⅱ やせた若い女性の健康課題に関する研究

順天堂大学スポーツ健康医科学推進機構(JASMS )の学部横断プロジェクト「若年女性のやせと健康に関するプロジェクト」に参画し、研究成果を国内外で発信するとともに、教材開発(映像)をおこなっています。

ゼミナール紹介(スポーツ医学)

〔研究領域〕
スポーツ医学,アンチ・ドーピング
〔研究領域のキーワード〕
アンチ・ドーピングトーピングアスリート
〔目的・方法・内容等〕
スポーツ活動は、身体の機能性向上や健康増進に留まらず、スポーツが持つ固有の楽しさに触れられる魅力があります。そのプロセスを通して高められる「スポーツの精神」がスポーツには内在し、スポーツ固有の価値としてスポーツ基本法やオリンピックの精神に示されます。互いを尊敬し、正々堂々と競い合う真摯な姿に魅力を感じるものです。しかし、ドーピングは「禁止物質や禁止方法により競技能力を高め、意図的に自分だけが優位に立ち、勝利を得ようとするもの」で、スポーツの価値を破壊する行為です。フェアなスポーツ環境を護るために、スポーツの価値を基盤としたアンチ・ドーピング教育が国際的に推進されています。

2020年東京オリンピック・パラリンピックの決定要因として、過去の五輪アスリートにドーピング違反者がいないクリーンな点も評価されました。しかし、日本のアスリートの違反は極めて少ないものの、毎年報告されています。2019年に初めてオリンピアンの規則違反が確定しました。ライバル選手の飲料に禁止物質を入れる「パラ・ドーピング」事件も発生しました。大学生トップ・アスリートでは、禁止物質が含まれるサプリメントの服用による違反事例も生じており、大学生アスリートのアンチ・ドーピング知識が全体的に低いことも明らかになっています。
 本ゼミナールでは、スポーツとアンチ・ドーピングやその教育について、スポーツ医学や心理学等の手法を用いてアプローチしていきます。自身の健康を守りながら、誰もが安心できるスポーツ環境について、ゼミナールの学生と一緒に考えていきます。3年次では、ドーピングの歴史術論文等を用いて知識を向上させ、プレゼンテーションやディスカッションを通し、新たな視点や疑問点を見出す力養います。4年次では研究テーマを定めて卒業論文としてまとめていきます。
 
 

学生へのメッセージ

アスリートだけでなくサポートスタッフを目指す人にとってもアンチ・ドーピング に関する教育は重要なテーマです。また、日本はやせた若い女性の割合が先進国の中で最も高く、健康課題に着目した研究が注目されています。スポーツや社会課題に貢献する研究を積み、 学内外で研究成果を発表しましょう!