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博士論文進捗状況報告会を開催 ブリュッセル自由大学Paul Wylleman教授との研究交流会も実施

2026年9月19日(土)、順天堂大学さくらキャンパスにおいて、大学院スポーツ健康科学研究科の「博士論文進捗状況報告会」を開催しました。

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開会のあいさつをおこなうスポーツ健康科学研究科教育・研究委員長・町田修一教授

 

本報告会は、博士後期課程1・2年生が現在取り組んでいる博士論文研究の進捗状況を報告し、教員や大学院生との質疑応答や意見交換を通じて、今後の研究の発展につなげることを目的としています。当日は、博士後期課程3年生および大学院担当教員も参加しました。

 

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博士論文進捗状況報告会のとりまとめをおこなった山中 航准教授

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博士後期課程1年 入口 海さん(スポーツ医学[運動器系]研究室)

 

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博士後期課程1年根本さくらさん(スポーツ経営組織学研究室)

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ポスターセッションの様子

 

研究発表は、フラッシュトークとポスター発表の2つの形式で行われました。フラッシュトークでは、各学生が研究の背景や目的、これまでの進捗などを限られた時間の中で簡潔に紹介しました。続くポスター発表では、それぞれの研究内容について、院生と教員がより詳しく質疑応答を行い、研究方法や分析、今後の研究の展開などについて活発な意見交換が行われました。

 

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ご挨拶をされるWylleman教授

 

また、前日に本学で国際招待講演を行ったブリュッセル自由大学(Vrije Universiteit Brussel:VUB、ベルギー)のPaul Wylleman教授も本報告会に参加しました。

 

https://www.juntendo.ac.jp/news/28568.html

 

Wylleman教授は、フラッシュトーク、ポスター発表の両セッションに参加し、博士後期課程の学生による多様な研究に触れました。発表を通じて本研究科で進められている研究テーマへの理解を深め、学生や教員との研究交流を行いました。また、Wylleman教授は、学生がフラッシュトークやポスター発表を通じて自身の研究を紹介する本学独自の取り組みに強い関心を示しました。そして、このような発表形式には、本研究科が学際的な教育・研究活動を重視している姿勢が表れていると述べました。

 

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研究交流するWylleman教授と博士後期課程2年KANG WanJinさん(スポーツ心理学研究室)

ブリュッセル自由大学の研究活動を紹介 今後の連携について意見交換

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交流会でプレゼンテーションをおこなうWylleman教授

 

博士論文進捗状況報告会の終了後には、Wylleman教授との研究交流会「Meet Paul (Meet the Professor)」を行い、VUBにおける研究活動や、今後の両大学の研究・教育連携について意見交換しました。

 

Wylleman教授からは、VUBのスポーツ・運動科学分野における教育・研究体制について紹介がありました。VUBでは、スポーツ・運動科学を中心に、心理学や生理学、理学療法、社会科学など異なる専門分野が連携しながら研究を進めており、基礎的な研究成果をスポーツや健康、社会の現場へとつなげることを重視していることが説明されました。

 

また、Wylleman教授は、VUBにおける研究の特徴として、複数の専門領域から一つの課題を捉える「学際性」、研究成果をアスリートだけでなくより広い対象へ還元していく「実践への応用」、そして欧州域内にとどまらない「国際的な研究連携」の3つの視点を紹介しました。今回、本研究科の博士後期課程の学生による研究発表に参加したことにも触れ、両大学の研究には共通するテーマもあり、今後の研究交流につながる可能性が示されました。

 

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交流会では、VUBの研究者2名による研究紹介動画も上映されました。一つの研究グループからは、運動と脳を中心テーマとして、精神的疲労、スポーツ傷害、オーバートレーニング、暑熱環境や高地環境への適応などに関する研究が紹介されました。基礎的なメカニズムの解明だけでなく、その成果をアスリートや一般の人々の健康、リハビリテーション、パフォーマンス向上にどのようにつなげるかという視点も示されました。

 

もう一つの研究紹介では、スポーツを通じた社会開発や武道研究が取り上げられました。スポーツを身体活動としてだけでなく、教育や社会的実践として捉え、若者、移民・難民、社会的支援を必要とする人々など、多様な対象にスポーツがどのような役割を果たすことができるのかを検討する研究が紹介されました。また、武道を健康やウェルビーイング、教育、社会との関係から学際的に捉える研究についても紹介され、日本との共同研究の可能性にも話が及びました。

 

Wylleman教授からは、こうした研究事例を踏まえ、VUBでは研究分野ごとに独立して取り組むのではなく、異なる専門分野の研究者が連携し、研究成果を社会や実践の場につなげることを重視しているとの説明がありました。また、海外の大学との共同研究や研究者・大学院生の交流を積極的に進めていることにも触れ、順天堂大学との今後の連携への期待が示されました。

大学院生との質疑応答を通じて研究交流

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博士後期課程の大学院生からの質問にお答えするWylleman教授

 

質疑応答では、本学の大学院生から、精神的疲労やスポーツ社会学に関する質問が寄せられました。Wylleman教授は、精神的疲労そのものを避けるのではなく、それにどのように対処するかを研究することの重要性について述べられました。また、VUBをはじめ、ベルギーにおけるスポーツ社会学研究についても紹介し、学生との意見交換を行いました。

 

今回の博士論文進捗状況報告会は、博士後期課程の学生が自身の研究の現在地を確認し、教員や大学院生から多様な視点による助言を得る機会となりました。さらに、Wylleman教授の参加とVUBとの研究交流を通じて、自身の研究を国際的かつ学際的な視点から捉える機会となり、今後の研究の可能性について考える場にもなりました。

 

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スポーツ健康科学部長・大学院スポーツ健康科学研究科長・スポーツ健康医科学研究所所長の和氣秀文教授のご挨拶

 

最後に、スポーツ健康科学部長・大学院スポーツ健康科学研究科長の和氣秀文教授より、Wylleman教授への謝意とともに、今回の研究交流について挨拶が述べられました。

 

本学大学院スポーツ健康科学研究科では、今後も博士後期課程の学生の研究活動を支援するとともに、国内外の研究者・研究機関との交流を通じて、研究・教育活動のさらなる充実を図っていきます。