2015.03.31
2015年3月21日~22日に東京で開催された第84回日本寄生虫学会大会で、3年生の金子恵さんが研究成果を口頭発表しました。題目は「ウガンダにおけるRing Stage Survival Assay を用いたアルテミシニン感受性低下熱帯熱マラリア原虫のスクリーニング」です。
私は、杏林大学三鷹キャンパスで開催された第84回日本寄生虫学会大会のマラリア疫学というセッションで口頭発表を行いました。Ring stage Survival Assay (=RSA法) を行いアフリカで初めてアルテミシニン耐性基準を満たす原虫を見つけたこと、およびWitkowskiらのRSA法を改良しアルテミシニン耐性のポテンシャルを持った原虫をより正確かつ簡便に検出できる可能性があることを発表しました。発表後は、RSA法と並行して行われたIn vivo試験の内容と結果の相違点や、薄層ギムザ標本観察の際の原虫判別における注意点などについて質疑応答を行いました。
今後の課題として、現段階ではサンプル数が少ないので、改良したRSA法の有効性を検証していくためにはさらに多くの症例を検討する必要があると考えています。
今回の研究の経験を通し研究が患者さんに届くものであることを実感しました。将来、国際医療支援に携わりたいと考えており、この経験を生かしてこれからもがんばりたいと思っています。