05 活動報告

2021.09.12

第7回 高校生病理学セミナー ~のぞいてみよう 病理の世界~ が開催されました

2021年9月12日(日)に、「2021年度 第7回 高校生病理学セミナー ~のぞいてみよう 病理の世界~」がZOOMウェビナ―を利用したWebセミナーとして開催され、大変多くの高校生、中学生の方にご参加いただきました。

はじめに「基礎研究医養成活性化プログラム」概要説明
順天堂大学医学部 基礎研究医養成プログラム 櫻井 隆 運営委員長


「病理検査とは?― 標本ができるまで ―」
 佐伯 春美 特任准教授(順天堂大学医学部 人体病理病態学講座)

病理標本の作製を中心とした病理診断科の実際の仕事の様子について、スライドと動画「病理検査室の一日」により紹介されました。途中、参加者の皆さんにもアンケートやクイズに答えてもらうことで、理解を深めていただきました。


「病理診断を体感しよう!」
 小倉 加奈子 先任准教授(順天堂大学医学部附属練馬病院 病理診断科)

病理診断を体感していただくため、スライドによる解説だけでなく、バーチャルスライドを使い、実際の肺がんの病理標本の観察を疑似体験していただきました。さらに、顕微鏡の歴史と標本観察の進化についてもお話がありました。

「病理医と医療の六面体 ― 医者の本気に応える学問 ―」
 市原 真先生(JA北海道厚生連 札幌厚生病院 病理診断科 主任部長)

医者の役割を、「医療」や「医学」など様々な角度からのご解説と、その中での病理医の立場と役割、また魅力について、ご自身の実際の仕事内容のご紹介を交え、分かりやすくご講演いただきました。大変面白いお話に、皆さんが引き込まれました!

質疑応答

参加者からの事前質問や当日のQ&Aに送られた質問に、対話形式でお答えしました。さらに、質疑応答時間内では、主に市原先生からQ&Aへの返信による回答もしていただきました。時間内にお答えしきれなかった分については、ご講演の先生方皆さんによる回答が行われ、後日、参加された方に、すべてのQ&Aと回答を配布することができました。

閉会挨拶
 順天堂大学大学院医学研究科 人体病理病態学 八尾 隆史 教授

参加者からは、「動画を見て、1つ1つどの作業にも興味が湧いた」「実際にどのように病理医の方が診断しているのか、体感することができて嬉しかった」「医療従事者それぞれが持つ特徴が図示されていたので頭の中で整理することができた」「医療従事者といっても、様々な立ち位置があることを知った」「視野が広がり、医療に対する考え方がガラっと変わった。先生方が病理の奥深さ、やりがいなどを生き生きと話されていることがとても興味深かった」「病理医になりたいと思った」など多数の感想をいただきました。大変多くの方にご満足いただけたようです。
今回のセミナーをきっかけに、少しでも「病理学」や「病理医」に興味を持っていただければ、大変嬉しく思います。今回ご参加いただいた方だけでなく、記事をご覧になって興味がわいた方は、是非次回のセミナーにご参加下さい!
  • 活動報告写真(1)
    質疑応答の様子:写真左上(市原 真先生)、右上(小倉 加奈子 先任准教授)
    下(佐伯 春美 特任准教授)