教員紹介 教員詳細

黒坂 裕香 助教(くろさか ゆか)

【学部】スポーツ健康科学科【大学院】博士前期課程・研究指導補助教員

担当授業科目:【学部】スポーツ健康科学総論、他【博士前期課程】スポーツ健康科学研究法実習、他

食べた物の生体利用率の個人差と運動習慣との関連を研究している。運動が消化、吸収、代謝能力を調節する機構を明らかにし、健康維持・増進やスポーツ栄養学への応用を目指している。

I am researching the relationship between individual differences in the bioavailability of consumed food and exercise habits. The aim is to elucidate the mechanisms by which exercise regulates digestive, absorptive, and metabolic capacities, with the goal of applying these findings to health maintenance, enhancement, and sports nutrition.

学位名称

博士(学術)

Doctor of Philosophy

専門

運動・栄養生理学

Exercise and nutritional physiology

研究分野

運動生理学、栄養生理学、スポーツ栄養学、予防医学

Exercise physiology Nutritional physiology Sports nutrition Preventive medicine

キーワード

エネルギー代謝、 消化と吸収、 脂肪肝、 運動習慣、 身体不活動、 食事制限、 安定同位体呼気試験法

Energy metabolism, Digestion and absorption, Fatty liver,  Exercise habits and patterns, Sedentary behavior, Dietary restrictions and interventions, Stable isotope breath testing

研究テーマ

●スポーツ選手の身体の栄養状態を把握するためのバイオマーカーについての研究
 パフォーマンスに影響を及ぼすのは、「何を食べたか」ではなく、食べた結果、「身体がどのような栄養状態にあるか」です。
食べた物の評価だけではわからない 選手の身体の栄養状態を評価するためのバイオマーカーについての研究を行っています。
栄養状態が良いか悪いかの判断に使えるパーソナルサインをみつけ、スポーツ選手の栄養処方に活かすことを目指しています。

●食べた物の生体利用率調整機構に関する研究
 
同じものを食べたとしても、生体における栄養価値(生体利用率)には個人差があります。
この個人差は、運動習慣や日々のトレーニングとどのような関係があるのかを明らかにすることを目指し、研究を進めています。
胃、腸、肝臓、膵臓の働きに注目をし、運動が消化、吸収、代謝能力を調節する機構に及ぼす影響について
明らかにすることを目指しています。

スポーツ指導者のための「スポーツ選手の食生活評価ツール」の開発
 
パフォーマンスの向上や個別の栄養戦略を目指す以前に、潜在的に栄養不良に陥っている選手がいます。
トレーニング効果を引き出すためには、栄養不良者に対する栄養改善が必須となります。
スポーツ現場において、食に関する知識が浅くても、幅広く栄養不良者をスクリーニングできる簡易的食事評価ツールの作成と
それを用いた実態調査を行っています。

学生へのメッセージ

 質の高いトレーニングを継続ずるために、トレーニング効果を十分に引き出すために、食生活や栄養への理解は欠かせません。
生活習慣病予防の観点からも、食生活と運動は常にセットで考える必要があります。
スポーツ健康科学を武器に社会で活躍をしようと考えている皆さんと一緒に、食事や栄養についても理解を深めていければと
思っています。