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2024.12.04 (WED)
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千葉ロッテマリーンズ選手の体力測定を実施しました!
さくらキャンパスにて、千葉ロッテマリーンズに所属する入団2年目以降の選手を対象とした体力測定を行いました。この測定は昨年度から開始され、今回で2回目の実施となります。
参加選手は、新入団時に同様の測定をさくらキャンパスで受けており、プロ野球選手になる前の自身の“初期値” を保持しています。
今回の測定結果と初期値を比較することで、入団後の自分自身の変化を客観的に把握することが可能です。

測定の意義を説明する様子

球団スタッフ・選手も真剣に聞いてくださいました
身体組成の測定および評価は、運動生理学が専門の町田修一教授と黒坂裕香助教が担当しました。
トレーニング効果や生活習慣の質を向上させるためには、日々の積み重ねが重要です。
数少ない、大学と選手が直接コミュニケーションをとることが出来る今回の機会に、選手一人ひとりと丁寧にコミュニケーションをとり、測定結果を正確に説明し、選手が理解しやすい形でフィードバックを行いました。
測定結果を活用して、選手が自らのトレーニングや生活習慣の改善に、これまで以上に“当事者意識”を持ち、モチベーション向上につながることを期待しています。


町田教授によるフィードバックの様子
筋力の測定は、スポーツ医学が専門の窪田敦之先任准教授を中心に実施されました。この測定では、選手ごとの力発揮の特徴やトレーニングの振返り、改善点などを客観的に評価することを目的としています。

筋力測定の様子

筋力測定の様子
測定には、大学院博士後期課程3年生の佐伯悠里香さんと、博士前期課程1年生の山崎雅史さんが携わりました。
佐伯さんは肩関節のコンディショニングに関する研究を進めており、千葉ロッテ選手の測定は今回で5回目となります。
初参加の山﨑さんは、愛媛マンダリンパイレーツでキャプテンを務めた経験を活かしつつ、野球におけるGPSデバイスの活用をテーマに研究を進めています。
今回の測定は、山﨑さんにとって、スポーツを“支える”研究者としての第一歩となる貴重な機会となりました。

佐伯悠里香さん(博士後期課程3年生)

山崎雅史さん(博士前期課程1年生)
測定データを基にしたフィードバックを通じて、選手の主観的な感覚と客観的なデータの一致やズレを把握し、お互いの理解を深める有意義な機会となりました。

選手の考えも聞きながらデータを解説しました

窪田先任准教授・選手・球団スタッフで意見交換する様子
今後も千葉ロッテマリーンズと連携しながら、継続的に活動を進め、野球のパフォーマンス評価に有効な指標の探求を通じて、選手のパフォーマンス向上をサポートしてまいります。