教育関連
大学院医学研究科(2022年度)
-修士課程-
専門教育科目
免疫の仕組みと疾患(昼間コース 金曜日 3限)
本講義は、以下の2つの講義シリーズから成る。
1. 免疫の基礎・仕組みを理解するための講義
講義前半は、免疫初期反応に関わるマクロファージやマスト細胞、後期反応に関わるT細胞やB細胞(リンパ球)など、様々な免疫担当細胞の違いや役割、さらに抗体や情報伝達物質であるサイトカイ ンやケモカインなど、免疫反応に必須の分子機能について学習する。
2. 免疫が関係する疾患を理解するための講義
免疫システムの異常により生じるアレルギーや自己免疫疾患の発症メカニズムや治療方法、悪性腫瘍に対する免疫反応や治療との関係など、免疫と疾患の関係について学習する。
講義日時:
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10/7 (金) 3限 | 免疫学概論 | 三宅幸子 |
10/14 (金) 3限 | サイトカイン・ケモカインとは | 千葉麻子 |
10/21 (金) 3限 | 抗体とは | 千葉麻子 |
10/28(金) 3限 | 自然免疫とは | 吉川宗一郎 |
11/4(金) 3限 | リンパ球の働き | 秋葉久弥 |
11/11(金) 3限 | 移植拒絶の理由 | 秋葉久弥 |
11/18(金) 3限 | 感染防御免疫 | ニヨンサバ フランソワ(国際教養学部) |
11/25(金) 3限 | アレルギーのメカニズム | 中野信浩(アトピー疾患研究センター) |
12/2(金) 3限 | アレルゲンとは | 高井敏朗(アトピー疾患研究センター) |
12/5(月) 3限 | アレルギー疾患 | 北浦次郎(アトピー疾患研究センター) |
12/15(木) 1限 | 自己免疫疾患 | 松下雅和(膠原病・リウマチ内科学) |
12/23(金) 3限 | 腫瘍免疫 | 竹田和由(研究基盤センター) |
1/6(金) 3限 | 腸と免疫 | 石川 大(消化器内科学) |
1/20 (金) 3限 | 呼吸器と免疫疾患 | 原田紀宏(呼吸器内科学) |
1/27 (金) 3限 | 小児と免疫疾患 | 稲毛英介(小児科・思春期科学) |
基礎人類遺伝学(1)
講義日時:
12/12 (月) 1限 免疫遺伝学(1) 秋葉久弥
12/19(月)1限 免疫遺伝学(2) 秋葉久弥
-博士課程-
Unit 1 基礎教育(必須)
Unit 2 実践教育(必須)
免疫アレルギー学
免疫学は他の基礎医学同様、病気の原因やその病態を理解するうえでとても重要な学問で
す。本コースでは、リンパ球サブセットの解析(フローサイトメトリー、免疫組織染色)や細胞刺激後の産生サイトカインの測定(ELISA)やそのmRNA
の発現解析(RT-PCR)など、免疫学およびアレルギー学の基本的実験手技を習得する。
1)マウス脾臓からリンパ球の採取方法の習得
2)フローサイトメトリー(FACS)の原理と使用方法の習得
3)Real-time PCRの原理と手技の習得
4)蛍光抗体法による免疫組織染色の原理と手技の習得
5)SDS-PAGEとWestern blot法の原理と手技の習得
6)ELISAの原理と手技の習得
担当教員:免疫学:三宅幸子、秋葉久弥、千葉麻子、吉川宗一郎、西井慧美
アトピー疾患研究センター:ニヨンサバ フランソワ、北浦次郎、高井敏朗、中野信浩、
上條清嗣、伊沢久未、安藤智暁、
梅原芳恵、原むつ子
細胞病理イメージング研究室:中村眞二、小島裕子
基盤研究センター:竹田和由
腫瘍医学 10/5(水) 全日
がんの発生や治療の理解する上で重要な視点となる免疫細胞の働きについて、講義と実習を行う。免疫関連実験:末梢血NK細胞活性測定
担当教員:竹田和由、秋葉久弥
Unit 3 レクチャーシリーズ
大学院特別講義(英語)
講義日時:6/8 (水) 18:00-19:30
1.Adaptive immune responses induced by the SARS-CoV-2 mRNA vaccine 千葉麻子
2.The relation between oral health and systemic disease 西井慧美
E-learning
免疫の抗原認識と多様性への対応メカニズム 秋葉久弥
免疫チェックポイント阻害剤のこれからを考えてみよう 秋葉久弥
Unit 4 専門コース
Unit 5 専門研究
環境と人間系 免疫学(研究者養成コース)
本養成コースの最終的な目標は、免疫学を中心とした基礎医学・生物学の知識および研究手法を習得し、世界に通用する基礎医学研究者、基礎研究医を育成することである。
【教育プログラム】
1年次:大学院プログラムに定める教育レクチャーや、実戦教育コース、大
学院共通科目の講義を受け、免疫学を含む基礎医学に関する知識および実験手技を習得する。また必修科目および選択科目の講義および実験実習を受けること
で、基礎免疫学および臨床免疫学における最新の知見、実験手法および研究状況について学ぶ。これらに基づき、教官の指導のもと研究テーマを定め、実験計画
を立案し実験を開始する。
2年次:引き続き、大学院プログラムに定める教育レク
チャーや、実戦教育コース、大学院共通科目、および必修科目と選択科目の講義を受講し、細胞生物学、分子生物学、実験動物学等の基礎研究を遂行するために
必要な知識および手技を習得する。教官の指導のもと実験計画に基づき研究を進める。
3年次:これまでの2年間で習得した知識、手法により研究
を進め、可能であれば研究結果をまとめ論文の作製、発表を行う。学会での発表また他施設の研究者との交流により、関連する研究への知識を深める。これによ
り得られた知識等に基づき、さらなる研究の推進または、新規テーマでの研究の展開を進める。
4年次:これまでの集大成として研究結果をまとめ、論文を作製し投稿、掲載される。自身で新たな研究テーマをみつけ、実験計画を作成し研究を進める。
【学修できる主な研究課題】
(1) 自己免疫疾患の病態研究と新しい治療法の開発
(2) 神経と免疫のクロストークに関する研究
(3) 腫瘍免疫のメカニズムの解析
(4) CD4 T細胞の活性化・分化・機能の解析
(5) アレルギー(喘息)疾患の病態研究と新しい治療法の開発
大学院生、研究生、研究者募集中
免疫学は、感染症や癌、膠原病、自己免疫疾患、アレルギー、臓器移植など、多種多様な疾患に関わっています。基礎研究を志す基礎系大学院生はもとより、内科・外科に限らず様々な領域の診療に携わる臨床系大学院生が集い、国内外問わず共同研究も積極的に行っています。
実験が好きでやり遂げられる方、人と積極的にコミュニケションが取れる方を歓迎します。興味をお持ちの方はご連絡下さい。