05 活動報告

2014.3.30

日本解剖学会・全国学術集会で3年生の中村 聡君、岸 龍馬君が学生セッション優秀発表賞を受賞しました

2014年3月27日(木)~29日(土)、自治医科大学(栃木)で開催された第119回日本解剖学会・全国学術集会に、3年生の中村 聡君、岸 龍馬君が参加しました。2人は解剖学・生体科学講座 栗原秀剛先生の下で研究を行っており、「腎臓における微小管モーター蛋白KIF11の局在について」というタイトルで、中村君が「第1報」、岸君が「第2報」を担当し、学生セッションでポスター発表を行いました。中村君は学生セッション優秀発表賞を受賞しました。次は国際学会発表や論文発表を目指し、さらに研究を進めています。

学会体験記

中村 聡君

3年生の10月頃から基礎ゼミで始めた研究を、担当の栗原先生が「この研究内容を学会で発表しよう」と言って下さり、発表に向けて準備をすることになりました。研究について右も左もわからない状態からのスタートでしたが、先生がノートの書き方から発表の質問対策まで丁寧に教えて下さいました。学会では、3時間も各大学の教授からポスターの内容関して質問され続けました。答えられない質問もいくつかありましたが、最後には優秀発表賞を受賞できました。このような賞をいただけるまでの成果にしてくださった栗原先生にこの場をお借りしてお礼申し上げます。
僕はまだ本当に少しの間しか研究に携わっておらず、大変な事など分からないことが多いので、あくまでそんな個人の意見として聞いていただきたいのですが、研究は素晴らしいものだと思います。今の医学は世界中の研究者の努力の結晶です。未知の病気、まだわからない病気のメカニズム、新しい治療法などは研究なしでは解明出来ないものです。最初は研究なんて全然興味がなかったのですが、今はそんな研究に関わることができとても光栄に思いますし、将来は臨床医として働きながら研究も行い、医学の進歩に貢献したいです。

岸 龍馬君

基礎ゼミの期間にKIF11の腎臓における発現や作用について調べ、栗原先生の研究室の最先端の機材や先生のわかりやすい説明のおかげで、良いテーマで学会発表することができました。学会では、学生が出した結果とは思えないほど素晴らしい内容だ、とポスターを見てくださった方からお褒めの言葉をいただきました。実験中は予測を立てて試したことが外れたり、失敗だと思った結果がのちのち新たな発見になったりといろいろでしたが、この言葉で苦労が報われた思いがしました。研究は地道な作業の中の積み重ねからできていることや発見する喜びも、この基礎ゼミで学ぶことができました。
発表では、途切れなくポスターを見てもらえて嬉しかったです。練習して学会に臨んだのですが、「短く要点だけ伝えてくれ」、「この画像はおかしいのではないか」と厳しい質問をされることが多く、苦戦しました。しかし質問を受けたことで、何が今足りないのか、どこをもっと突き詰めるとよいかなどを確認することができ、学会発表の大切さを実感できました。また、初めはぎこちなく説明していたのが何回も説明するうちに流暢に言えるようになり、発表を成功させるには練習が一番大切だなと実感しました。学会発表は経験してみないと良さがわからないので、ぜひ皆さんにもお勧めしたいです。
私達に発表の機会をくださった基礎研究医養成プログラムの方々、基礎ゼミから今回の学会まで手取り足取り発表の形になるまで御指導下さった栗原先生にこの場をお借りしてお礼申し上げます。

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