05 活動報告

2014.11.26

神経生物学・形態学教授 小池正人先生によるセミナーを開催しました

2014年11月26日(水)、「解剖学者ですが、何か?―これまでの研究とこれからの研究室について―」と題し、当プログラム教員である小池正人先生が、解剖学者の活動の三本柱である研究・技術開発・教育について、これまでの活動と今後の展開についてお話し下さいました。小池先生のご専門分野はタンパク質分解系のオートファジー・リソゾーム系で、特にカテプシンD欠損による神経変性に関する顕著な研究業績について分かりやすく説明してくださいました。このような異常は稀少疾患の原因として知られていますが、普遍的な疾患も同様な異常が原因となっている可能性があり、そこから発展させて現在オートファジー・リソゾーム系の他の因子についての研究を推し進めていらっしゃいます。また、医学部の研究者はGeneralistとSpecialistの両方をバランスよく兼ね備え、その配分は短・中・長期目標を設定して決めることが必要であると教えていただきました。さらに、今年オランダのユトレヒト大学に客員教授として3ヶ月間留学し習得された最新技術、および近々イメージング研究室に導入される最新の電子顕微鏡についてもご紹介くださいました。これらの技術を活用した学内共同研究が今後大きく発展していくと期待されます。現在行っている研究にこの技術で新たな知見を加えたいというプログラム学生がおり、セミナー後にそれぞれ小池先生と討議しました。

  • 活動報告写真(1)
  • 活動報告写真(2)