05 活動報告

2019.07.25

第5回高校生セミナー「顕微鏡の世界 ―正常細胞とがん細胞の違い―」を開催しました

2019年7月25日(木)に、第5回 高校生セミナー 「顕微鏡の世界 ― 正常細胞とがん細胞の違い― ~顕微鏡で観る細胞の世界, 一緒に覗いてみませんか~」が、本郷・お茶の水キャンパスにて開催されました。大変多くの方々にご参加いただき、大盛況の開催となりました。

開会挨拶:順天堂大学 名誉教授/ 順天堂大学医学部 病理・腫瘍学 客員教授 樋野 興夫

  • 活動報告写真(1)

「腎臓内科医としての腎病理への関わり方」
 髙木 美幸助教(順天堂大学医学部附属順天堂医院 腎・高血圧内科)

はじめに、腎臓内科を専門とされている髙木助教から、腎臓の機能や構造、医療経済からみた腎疾患の早期診断の重要性、腎臓内科における腎病理の重要性について、大学院時代の研究も踏まえて講演がありました。

  • 活動報告写真(2)

「病気の診断ってどんなふうに行われるの?-病理診断の実際-」
 小倉 加奈子先任准教授(順天堂大学医学部附属練馬病院 病理診断科)

次に、現役の病理医であるとともに、中高生を含めた教育まで幅広い活動を行っている小倉先任准教授から、病理医とは?病理診断とは?というシンプルな疑問についてわかりやすく説明がなされました。
  • 活動報告写真(3)

「病理の標本をみるために」
 佐伯 春美助教(順天堂大学医学部 病理・腫瘍学講座)

午前中最後は、現役病理医である佐伯助教から、基本的な解剖・細胞病理の説明を経て顕微鏡の操作方法と実際の病理組織を使った標本の見方についての解説がありました。
  • 活動報告写真(4)
そして午後からは、参加者の皆さんはグループに分かれて病理標本実習を行いました。さらに、診断結果が優秀なグループには表彰がありました。
また、今回のセミナーには、現役医学部生にも標本実習のアシスタントとして参加していただき、セミナーの最後には病理専門医の先生方に加えて、大学院生、医学部生にも質疑応答していただきました。
  • (病理標本実習の様子1)
  • (病理標本実習の様子2)
  • (病理医、教員、大学院生、医学部生の質疑応答)

閉会挨拶:順天堂大学医学部 薬理学講座 教授 櫻井 隆

  • 活動報告写真(1)
このセミナー全体を通して参加者からは、
「新しい経験ができました」、「学校では聞けない話や貴重な実習を受けてとても充実感がありました」、「実際に医者の方の話がきけてよかった」、「顕微鏡でがん細胞を見るのが楽しかった」、「病理医について知らないことをたくさん知ることができ、とても興味が湧きました」、「がんについてとても興味がわき、がんといってもいろいろな違いがあることが分かりました」、「来てとても良かったです」など大変多くの感想をいただき、セミナー内容には多くの方にご満足いただけたようです。
今回ご参加いただいた方だけでなく、ご参加が叶わなかった方や記事をご覧になって興味がわいた方は、是非次回のセミナーにご参加いただければと思います。