05 活動報告

2026.03.07

第12回新潟大学・順天堂大学連携セミナーを開催しました

基礎研究医養成プログラムでは、研究医養成において連携している新潟大学と合同で、両大学の基礎研究医を目指す学生向けのセミナーを行っています。

今年度は、2026年2月21日(土)10:20から、学生研究発表会に続きZoomによるWebセミナー形式で、第12回新潟大学・順天堂大学連携セミナーを開催しました。


特別講演①は、新潟大学学生運営代表・医学部4年生の佐藤はなさんの司会により、新潟大学 大学院医歯学総合研究科 発達生理学分野 教授 杉山 清佳先生にご講演いただきました。

「脳の個性を科学する」をテーマに、これまでのご研究の歩みとともに研究内容をご紹介いただきました。特に、「臨界期」という、子どもの脳には個々の体験・経験に応じて集中的に神経回路を形成する時期に注目して、マウスの視覚をモデルとした丁寧な動物研究を基に、胚発生期に脳を形成する特定のホメオ蛋白質の発見、さらにはホメオ蛋白質の動態から創薬への期待について、詳しくご講演いただきました。

参加学生からは、臨床と基礎医学のつながりを聞き勉強になりました、主に脳発達について研究されたことを紹介して頂き、「臨界期」と「知識の繋がり」について新しく学べたので非常に有意義でした、杉山先生の着目している視点と、それがどう大きな疑問(脳の個性)につながっているのかが理解でき、おもしろかったです、など、多くの感想が寄せられ、先生の研究者となるまでの経緯、研究への情熱を持ち続け、一貫して自らの研究テーマを探究し続けられる姿勢に、多くの方の研究への興味が刺激されたようです。


特別講演②は、本学学生運営代表・医学部5年生の野沢裕貴さんの司会により、順天堂大学 大学院医学研究科 放射線診断学 主任教授 巽 光朗先生にご講演いただきました。

「画像を用いた研究の魅力」をテーマに、視覚情報は現象の理解を深めるうえで極めて有用であること、画像情報が形態だけでなく機能までも捉えられる手法があること、その中で、機能画像であるPETと形態画像であるCTを融合したPET-CTとの出会いから、人のみならず小動物を対象とした画像研究に関わられ、さまざまな診療科と協働して臨床研究もされたご経験まで、大変熱心にご解説いただきました。

最後に、これから研究を志す学生に向けて、臨床の中に疑問を持ち続けること、挑戦してみること、といった、励ましのメッセージを送ってくださいました。


参加学生からは、臨床医として研究を続けることについてのアドバイスが大変参考になりました、臨床に身を置きながらもその技術を用いて新しい分野に踏み込んでいっている先生の視点が興味深く、臨床からの研究への興味の向け方が参考になりました、などの感想が寄せられました。巽先生の、臨床医として第一線でご活躍されながら研究を継続しておられるお姿に、これから基礎研究、臨床研究のいずれを目指す方にも大いに励ましになったようです。