研究支援制度

研究支援制度とは

出産・育児・介護等のために研究時間の確保・研究の継続が困難な研究者に対し、研究支援員を配備し、ワークライフバランスの実現と研究継続を支援する制度です。
制度利用中の方は、定期的にメンター(研究支援コーディネーター)による面談を実施し、研究状況や研究とライフイベントの両立について相談することもできます。

研究支援コーディネーターの紹介

平澤 恵理(老人性疾患病態・治療研究センター)

平澤 恵理

女性研究者の存在意義のひとつに、組織の多様性創出への貢献があります。特に研究分野においては、組織が多様性を持つことにより、新しい価値観が生まれ、研究力も進化すると思われます。
女性の価値観とニーズは限りなく多様であるとの理解から、順天堂ではその支援にあたってもオーダーメイド対応を大切にして来ました。本学で研究支援制度を開始して以来、多くの女性研究者との面談を通じて、妊娠出産・育児・介護というライフイベントと研究を両立させるための課題も多く見つかりました。これらの課題は女性だけのものではなく、個人の研究と生活の質の向上のための重要なシーズと思われるものばかりでした。進化する順天堂であり続けるために、具体的で想像力に富むという女性の特質を活かし、量的拡大にとどまることなく、近隣の大学、企業と連携し、順天堂モデルの質的拡充を目指していきたいと思います。

三宅 幸子(免疫学)

三宅 幸子

 本学で女性研究者支援プログラム「順天堂モデル」が始まって6年が経過しました。「順天堂モデル」とは、オーダーメイド型女性研究者養成プランで、女性研究者の個々のニーズに対応して必要な支援者の人選と業務依頼およびカウンセリングを行い、妊娠出産、育児、介護というライフイベントと研究を両立していただくことを目的としています。コーディネーターとして研究者自身の意識改革とそれぞれの事情に合った個別対応を心がけてきました。利用者に期待したいことは、まず研究を楽しんでいただきたいということです。結果としてキャリアアップはもちろん大切ですが、仮説を立てて実験を計画する、実験を繰り返して結論を導く、考察して論文にするという過程を通して科学的な考え方を身につけ、その後の人生を豊かなものにしていただければと考えています。実際、利用者と面談してみると、皆真面目で真摯に研究に取り組んでいる上、育児や介護も手を抜かず、孤軍奮闘で心身ともに疲れている方も多いように思います。ストレスを感じる時は少しでも自分自身のための時間を持ち、人の手を借りることを躊躇せず、気軽に男女共同参画推進室に相談に来て下さい。当初本制度をご利用いただいた女性研究者の方々が、次世代のリーダーとして着々と育ってきているのは誠に喜ばしく思います。この流れを絶やさず、本学で男女共同参画事業の大きな潮流になっていくことを祈念しております。

対象

(1) 妊娠中の者
(2) 小学校6年生までの子を養育している者
(3) 要支援または要介護の認定を受けている家族の介護をしている者
(4) その他、上記に準ずる理由がある者
(障がい者の介護、上記以外のライフイベントにより研究時間の確保が困難な場合等)
 ※ 詳細は応募時の募集要項をご確認ください。

募集枠

 A枠: 女性教員
 B枠: 大学院生(女性博士研究員/医学研究科博士課程在籍者)
 C枠: 配偶者が本学教員あるいは本学大学院に在籍している男性教員、博士研究員/医学研究科博士課程在籍者 ※配偶者が研究活動を行っている場合に限ります

募集人数

若干名

応募方法

毎年12月頃ホームページ等でご案内いたします。

利用事例

・実験補助
・データ解析
・細胞培養
・マウス管理
・論文作成にむけたデータ整理 ほか

活動報告

男女共同参画推進室が開催する女性研究者研究活動支援シンポジウムにおいて、本制度の利用者が研究成果の発表、支援の活用事例などを紹介しています。
男女共同参画推進室主催シンポジウムの概要はこちら

利用者の声

・臨床での急な対応や外勤で不在があっても、サポートのおかげで実験を少しでも進めることができ、研究効率が上がりました。そして、穴があいてしまうことへの不安や焦りの面で精神的にとても支えになっています。

・この制度によりご支援いただいたことで、子供が寝てから大学に再度戻って実験する頻度がかなり減りましたので、体力的にも精神的にも楽になりました。

・家事育児に追われつつも、実験が少しでも進められているため、夜間にデータのまとめや論文執筆ができます。
(2015年度実施アンケート結果より)