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【座談会企画】在学生が語る「入学してから専門分野を選べる! 自由度の高いスポ健の学び」
スポーツ健康科学部では、スポーツや運動を医科学、健康、教育、競技力向上、マネジメントなどさまざまな視点から学ぶことができます。本学部では3年生から専門コースに分かれるため、1、2年生の間に幅広い基礎知識を身に着けてからコースを選択できるのが大きな特色です。今回は、コース選択を目前に控えた2年生の藤原遥さん、佐藤羽琉さん、武田浩明さんの3人が、自由度の高いスポ健の学び方についてお話しします。
※本記事は2024年8月のオープンキャンパスで行った「座談会企画」をもとに再構成したものです。記事の内容は座談会実施時点のものであり、最新の情報とは異なる場合があります。
座談会メンバープロフィール
(さとう はねる)
―順大を知ったきっかけ、志望した理由は?
青木:みなさんはどんなきっかけで順天堂大学を知り、どうして進学したいと思いましたか?
藤原:順大を知ったのは高校3年生の時、進路相談で担任の先生に勧められたことがきっかけです。解剖学や栄養学、心理学などスポーツに関係する基本的な知識を学んで、自分が取り組んできたスポーツの技術を高められると思い、志望することにしました。また、競技だけでなく生涯スポーツの側面からもスポーツを学び、たくさんの人に体を動かす楽しさを伝えられるようになりたいと思ったことも、順大を選んだ理由の一つです。
佐藤:順大の名前は箱根駅伝などで知っていましたが、実際に志望するきっかけになったのは、私も高校の先生です。私は保健体育の教員を目指していて、高校時代から打ち込んできた陸上競技と教職の勉強を両立できる大学を探していました。それを陸上部の顧問の先生に相談した時、「質が高くて専門的な教育を受けられる大学だよ」と勧められたのが順大でした。
武田:中学時代、当時高校生だった姉と一緒にオープンキャンパスに来て順大のことを知りました。僕には、将来スポーツチームのスタッフとしてチームや選手を支えるという目標があります。その目標のために必要な、スポーツマネジメント分野を学べる大学だったので、順大への進学を決めました。1年間の寮生活で、さまざまな価値観の仲間と触れ合って自分が成長できるんじゃないかと思ったことも大きかったです。
―2年次はどんな分野を中心に学んでいる?
青木:スポーツには、自分が体を動かしてプレーする以外にも、さまざまな側面があります。その多様な側面を知った上で自分の学びの方向性を決められるよう、スポ健では、入学後からまず専門基礎科目を学び、1年次の終盤に分野選択を行います。2年次では3つの分野に分かれて専門展開科目を学び、2年次の終盤でコースを選択し、3年次から6コースに分かれてより専門的な知識や能力を身に付けていきます。3人は2年生ですが、今どの分野を中心に学んでいますか。
藤原:私はスポーツ科学分野を選びました。教職課程も取っているので、スポーツ健康・教育分野と迷ったのですが、元々どんなことでも原因や理由を追究したくなる性格で、スポーツの根本である体の仕組みを理解するのは面白いな、もっと深く知りたいなと思い、この分野を選びました。今は、測定評価学やスポーツ医学に関する授業を中心に受け、科学的なトレーニング理論、順大が強みとしているスポーツ医科学の知識を学んでいます。
佐藤:保健体育の教員を目指しているので、教育についてより専門的に学べるスポーツ健康・教育分野を中心に学んでいます。ただ、コーチングやバイオメカニクスなどスポーツ科学分野の授業も受けていて面白かったですし、教育に関する幅広い授業を受ける中で、これまであまり意識してこなかった特別支援教育にも興味を持つようになりました。さまざまな授業を受けることで、自分の視野が広がったなと感じています。
佐藤 羽琉さん・藤原 遥さん
青木:補足としてお伝えしておくと、教員免許はどの分野・コースに進んでも取得できますが、スポーツ健康・教育分野はより教育に特化した科目が多いという特徴があります。では、武田さんはどの分野を学んでいますか?
武田:僕は、志望理由でもお話しした通り、入学前からスポーツマネジメントを学びたいと思っていたので、マネジメント科学分野に進みました。今は、社会、情報、組織、経営、マーケティングなどをスポーツと関連付けて学ぶ授業を受けています。
青木:「スポーツマネジメント」って高校生には聞き慣れない言葉じゃないかと思うんですが、いつごろ武田さんはスポーツマネジメントに興味を持ったのかな?
武田:進路選択の時、自分が目指している仕事に就くには大学で何を学べばいいのかを調べていくうちに、スポーツチームの組織や経営に関するスポーツマネジメントっていう分野があるのを知った、という感じです。それまでは僕も知らなかったですね。
青木:なるほど、ありがとう。マネジメントは高校までの勉強にはない学問なので、入学してから興味を持つ学生も多い分野ですよね。では、それぞれの分野で特に印象に残っているのはどんな授業ですか?
藤原:スポーツ外傷・障害の授業ですね。大学病院やスポーツの現場で実際に診療を行っている医師の先生方に教えていただけるのは、医学部との繋がりが強い順大のスポ健ならではです!整形外科やスポーツ医学の学問的な知識はもちろん、最新の治療法や現場感たっぷりのリアルな経験談もうかがえるので、とても新鮮でたくさんの学びがありました。
佐藤:教育原理や教職概論で、不登校やいじめ、部活動の地域移行、ジェンダー問題など、今の学校現場を取り巻く課題について学んだことが印象に残っています。教職課程の一番初めに受ける授業でしたが、将来教員になった時にそうした課題と向き合わなければならないと気が引き締まりましたし、課題を解消していけるような教員になりたいというモチベーションにもつながりました。
武田:特に面白かったのは、スポーツマーケティングです。スポーツチームが顧客を増やすマーケティング戦術を考える授業で、ターゲットとなる人の属性を細かく絞り、その層にどうアプローチしていくかなどを、実際のプロチームの実例を交えて学ぶことができました。授業を受けたことで、僕自身のスポーツ観戦の視点も変わりました。ただプレーを見て楽しむだけでなく、顧客を引きつけるための工夫や広告にも目が行くようになり、より面白く感じるようになりましたね。
武田 浩明さん
―分野を問わず、これまでに印象に残っている授業は?
青木:では、分野を問わず、これまでの授業で面白かった授業、思い出に残っている授業はありますか?
藤原:2年生の前期に受けたスポーツ心理学が印象に残っています。モチベーション理論やストレスとその対処法など、競技をしている時はもちろん、日常生活のさまざまな場面でも生かせる知識を学べるのが面白いなと思いました。
佐藤:私は実技科目全般ですね。教員免許を取るために実技科目はすべて受講しなければならないのですが、私は水泳が苦手で……。でも、苦手な競技や初めての競技に挑戦してできるようになっていく過程が楽しく、水泳で初めて50m泳ぎ切れた時は思わず泣いちゃうくらいうれしかったです!
青木:実技の授業は、よく学生同士で教え合っていますよね。そのチーム力が、スポ健の良さだなと思っています。逆上がりが苦手な学生をみんなで応援して、できるようになったらみんなで抱き合って大喜びするなんて、普通の大学の授業ではなかなか見られないんじゃないかな(笑)。では、武田さんはどんな授業が印象に残っていますか?
武田:僕は1年生の時に受けたスポーツ社会学です。スポーツの歴史から、格差や差別の問題、メディアリテラシーなど今まさに起きている課題まで、社会の中でスポーツを捉えて理解していく内容がとても面白かったです。
青木:印象的だった授業も三者三様で、スポーツの学びは非常に幅が広いことが分かりますね。競技力向上だけでなく、医学や科学の側面、教育、健康、さらにマネジメントなど、スポーツを「する」「見る」「支える」のさまざまな角度から学びを深めることができることが、スポ健の魅力なんだと思います。
―3年次からはどのコースに進みたい?
青木:3年次で進みたいコースは、もう決めていますか?。
藤原:私はスポーツ医科学コースと健康科学コースのどちらにしようか、ちょっと悩んでいます。スポーツ医学をより深く学んでいくことと、幅広い年代の方が健康になる仕組みや支え方を考えていくことの両方に興味があるので……
青木:まだ悩んでいても大丈夫。むしろ悩みながら学べるところが、スポ健のカリキュラムの良いところだから、じっくり考えて自分の道を決めてくださいね。佐藤さんと武田さんはどうですか?
佐藤:私はスポーツ教育コースに進んで、さらに教育に特化した勉強をしたいなと思っています。
武田:僕はスポーツマネジメントコースで、将来スポーツチームスタッフとして活躍するために役立つ知識を深く学んでいきたいです。
―受験生へひと言メッセージを!
青木:では最後に、受験生や高校生のみなさんに向けて、自由にメッセージをお願いします。
藤原:この座談会を通じて、スポーツには競技スポーツだけでなく、科学や教育やマネジメントなど、幅広い分野があることを知っていただけたらうれしいです。入試対策をする中で大変なこともあると思いますが、目標に向かって頑張ってください。応援しています!
佐藤:将来スポーツに関わりたいと思っている人は、ぜひ順大でさまざまな関わり方を学んでほしいと思います。大学は、自分がやりたいことに思う存分打ち込める場所です。それを楽しみにしながら頑張ってください。
武田:自分の好きなことから何を学びたいかを深掘りして、自分が納得できる大学に進んでほしいと思っています。僕は将来の目標がはっきりしていましたが、漠然と「スポーツを学びたいな」という人にも、1年生で幅広い分野を学んでから専門を選べる順大がオススメです!ぜひ自分に合う大学を探してください。
青木:3人ともありがとうございました。この座談会が、みなさんの大学選びの参考になれば幸いです。ぜひ私たちと一緒に、順天堂で幅広いスポーツの価値を学んでいきましょう!
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