脂質・動脈硬化グループ

動脈硬化症の発症・進展に関わる新規危険因子を探求し、基礎研究と臨床研究のトランスレーショナル・リサーチを実践しています。わが国における予防医学にとって重要な研究成果を発信しています。

活動概要

わが国では未だ虚血性心疾患が少なかった1990年代より、生活習慣の欧米化による疾病構造の変化が起きることを懸念し、当科では、脂質異常をはじめとして、動脈硬化発症・進展に関与する危険因子の探索と予防に関する研究を行っています。今では周知されつつある酸化LDLやsmall dense LDL、dysfunctional HDL、Lp(a)、さらに高感度CRPに代表される"炎症"をテーマとした論文を早期より発表してきました。

責任者:島田和典(准教授)
大村寛敏(准教授)

研究活動

わが国で実施される一次予防および二次予防を対象とした臨床研究において、中心的な役割を果たすと同時に、J-ART、PROSPECTIVE、PROLOGUE、FAMEなどの多施設共同臨床研究にも積極的に参加しています。また、豊富な二次予防症例のデータをもとに、新規危険因子に関する断面的な解析や、わが国では貴重な長期予後データのレトロスペクティブ解析を報告することで、日本のエビデンス確立に貢献しています。
施設内では小規模ながら、血管内皮機能など動脈硬化のサロゲート・マーカーをエンド・ポイントとした介入試験を行い、研究・論文報告を行っています。また、基礎研究では、動脈硬化発症および進展予防を目的として、動脈硬化モデル・マウスなどをもちいて、薬物をはじめとする様々な介入手段による検討を行っています。また、国内の他施設と共同で基礎研究を行い、相互に成果をあげることで、動脈硬化領域における発展に貢献しています。

2011年度

The 84th Scientific Sessions 2011, American Heart Association, Orlando USA

  1. Rie Matsumori, Hitoshi Shimano, et al. PEGylated Quatenized Polyamine Nanogel Prevents Development of Atherosclerosis in Mice through Novel Mechanism of Raising HDL.
  2. Eiryu Sai, et al. Multiple Biomarker Panels for Risk Assessment of Cardiocerebrovascular Events and Martality after Elective Percutaneous Coronary Intervention with Drug-Eluting Stent.
  3. Kuniaki Hirose, et al. M1, but Not M2 Macrophages, Characteristically Respond to Oxidized Low-Density Lipoprotein: Transcriptional Analysis in Human Polarized Macrophages.