心血管疾患予防・予知・心臓リハビリテーショングループ

循環器疾患の初発予防や再発予防のために、新たな臨床マーカーの探索や、食事・運動習慣、喫煙などの生活習慣を包括的に管理する心大血管リハビリテーションを提供しています。

スタッフ紹介

  • 先任准教授: 島田 和典(責任者)
  • 准教授(CCU責任者): 宮崎 哲朗
  • 助教(画像診断): 比企 誠
  • 助教: 横山美帆
  • 助教: 吉原琢磨
  • 非常勤助教: 久米淳美
  • 非常勤助教: 松森理枝
  • 大学院生: 高橋秀平
  • 大学院生: 塩澤知之
  • 大学院生: Hamad Salem Al Shahi
  • 大学院生: 相川達郎
  • 大学院生: 大内翔平
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  • 東部地域病院 医長: 鬼柳 尚
  • 江東高齢者医療センター 助教:  蔡栄 龍
  • スポーツ健康科学部スポーツ科学科 准教授: 深尾宏祐

教育モデル

循環器疾患の急性期治療は、急速なスピードで進歩しています。急性期治療と同様に、循環器疾患の発症予防は臨床上極めて重要です。循環器疾患の初発予防や再発予防には、発症や進展のメカニズムを正確かつ詳細に理解する必要があります。我々は、以前より脂質代謝、糖代謝、炎症制御、酸化ストレス等の代謝の視点から心血管疾患の発症や進展機序を解明し、新たな臨床マーカーや治療介入法の検討を行って来ました。さらに、心血管疾患の発症や進展には、運動習慣の低下、食習慣の変化、能動および受動喫煙を代表とする生活習慣要因が深く関連しています。これらの生活習慣要因に対して包括的に介入することが、臨床上最も有効性の高い予防法と考えられます。その包括介入プログラムが心大血管リハビリテーションです。

当科における心大血管リハビリテーションは、平成5年から始まり20年以上の歴史を有します。昨年度の施行件数は6800件以上にのぼり、大学病院としては有数の規模です。さらにその特徴として、医師、看護師、管理栄養士や本学のスポーツ健康科学部を卒業し運動のプロとして活躍している健康運動指導士を含めた多職種の連携(IPW: Inter-Professional Work)が挙げられます。その結果、これまで多くの患者様の予後やQOL改善に寄与してきたと確信しています。また、多くの研究成果を内外に発信し、ガイドラインに採用されるエビデンスの構築も行ってきました。さらには、高度先進医療である心不全症例に対する"和温療法"にも積極的に取り組んでいます。
グループの主な臨床の取り組みや研究テーマをご紹介いたします。

① 循環代謝病学

脂質代謝、糖代謝、炎症制御、酸化ストレス等の代謝の観点から心血管疾患の発症や進展機序を解明し、新たな予後予測マーカーや治療介入法を検討しています。特に、最近注目されている脂肪酸代謝、食後高血糖、炎症に関して、動物モデルや細胞生物学を用いた基礎研究や様々な臨床研究を行っています。

② 心大血管リハビリテーション

急性心筋梗塞、狭心症、開心術後、慢性心不全、大血管疾患、閉塞性動脈硬化症の患者様を対象に、心大血管リハビリテーションを行っています。冠動脈イメージングを用いた心臓リハビリテーションの効果、当院の心臓血管外科との密接な連携によりオフポンプ冠動脈バイパス術後の心臓リハビリテーションの効果やその長期予後、骨格筋の筋量や筋力と運動耐容能との関連、糖代謝と骨格筋との関連について研究や論文発表を行っています。現在、日本心臓リハビリテーション学会の研究助成により、末梢血管疾患に対する新規プログラムの検討を行っています。また、日本心臓リハビリテーション学会のレジストレーションシステムの構築や運用に積極的に参画しています。

③ 心筋MR Spectroscopy(MRS)法による心筋脂質蓄積と心血管疾患との関連

非侵襲的なMRS法により心筋中性脂肪量測定系を、国内で初めて報告しました。現在、文部科学省助成によるスポートロジーセンターの研究グループと協調し、心血管疾患と心筋中性脂肪量との関連を検討しています。

④ アスリートのメディカルチェック・内科的コンディショニング

サッカー(日本代表選手、Jリーグ選手)やバスケットボール(BJリーグ)等のトップアスリート、社会人・学生スポーツ選手のメディカルチェックや内科的コンディショニング行っています。さらに、パフォーマンス向上の介入法について検討しています。

グループ紹介

図:教育モデル

(参考)取得可能な専門医・認定医:

循環器専門医、動脈硬化専門医、心臓リハビリテーション指導士、禁煙専門医、臨床栄養医、健康スポーツ医、スポーツドクター等

2013年度 診療実績

グラフ:心臓リハビリテーション総症例数と和温療法の推移

2013年度 研究実績

  1. Masuda H, Miyazaki T, Shimada K, Tamura N, Matsudaira R, Yoshihara T, Ohsaka H, Sai E, Matsumori R, Fukao K, Hiki M, Kume A, Kiyanagi T, Takasaki Y, Daida H. Disease duration and severity impacts on long-term cardiovascular events in Japanese patients with rheumatoid arthritis. J Cardiol. 2014 in press
  2. Miyazaki T, Hiki M, Shimada K, Kume A, Kiyanagi T, Sumiyoshi K, Daida H. High Molecular Weight Adiponectin Level is Associated with Atherogenic Lipoprotein Profiles in Healthy Japanese Males. J Atheroscler Thromb. 2014 in press.
  3. Ito T, Sato K, Maekawa H, Sakurada M, Orita H, Shimada K, Daida H, Wada R, Abe M, Hino O, Kajiyama Y. Elevated levels of serum fatty acid synthase in patients with gastric carcinoma. Oncol Lett. 7:616-620;2014.
  4. Miyazaki T, Shimada K, Hki M, Kume A, Kitamura Y, Oshida K, Yanagisawa N, Kiyanagi T, Matsumori R, Daida H. High hexacosanoic acid levels are associated with coronary artery disease. Atherosclerosis. 223:429-433;2014.
  5. Nishizaki Y, Shimada K, Tani S, Ogawa T, Ando J, Takahashi M, Yamamoto M, Shinozaki T, Miyauchi K, Nagao K, Hirayama A, Yoshimura M, Komuro I, Nagai R, Daida H. Significance of Imbalance in the Ratio of Serum n-3 to n-6 Polyunsaturated Fatty Acids in Patients with Acute Coronary Syndrome, Am J Cardiol. 113:441-445;2014.
  6. Miura Y, Fukumoto Y, Miura T, Shimada K, Asakura M, Kadokami T, Ando S, Miyata S, Sakata Y, Daida H. Matsuzaki M, Yasuda S, Kitakaze M, Shimokawa H. Impact of Physical Activity on Cardiovascular Events in Patients with Chronic Heart Failure -A Multi-center Prospective Cohort Study-. Circ J. 77: 2963-2972;2013.
  7. Sai E, Shimada K, Yokoyama T, Sato S, Miyazaki T, Hiki M, Tamura Y, Aoki S, Watada H, Kawamori R, Daida H. Association between Myocardial Triglyceride Content and Cardiac Function in Healthy Subjects and Endurance Athletes. PLOS ONE. 8:e61604;2013.
  8. Nishitani M, Shimada K, Sunayama S, Masaki Y, Kume A, Fukao K, Sai E, Yamashita H, Ohmura H, Onishi T, Shioya M, Sato H, Shimada A, Yamamoto T, Amano A, Daida H. Effect of cardiac rehabilitation on muscle mass, muscle strength, and exercise tolerance in diabetic patients after coronary artery bypass grafting. J Cardiol. 61:216-221;2013.
  9. Matsumori R, Miyazaki T, Shimada K, Kume A, Kitamura Y, Oshida K, Yanagisawa N, Kiyanagi T, Hiki M, Fukao K, Hirose K, Ohsaka H, Mokuno H, Daida H. High levels of very long-chain saturated fatty acid in erythrocytes correlates with atherogenic lipoprotein profiles in subjects with metabolic syndrome. Diabetes Res Clin Pract. 99:12-18;2013.
  10. Ishiwata T, Seyama K, Hirao T, Shimada K, Morio Y, Miura K, Kume A, Takagi H, Takahashi K. Improvement of skin color achieved by smoking cessation. International Journal of Cosmetic Science. 35:191-195;2013.

お問い合わせ

島田和典  shimakaz@juntendo.ac.jp
宮崎哲朗  tetsuro@juntendo.ac.jp
横山美帆  mippochi@juntendo.ac.jp