社会価値創造

順天堂大学×SDGs

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【1】医療機関等との連携、研究成果の発信・還元(SDG3、SDG17)

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順天堂大学は、国際的研究・教育拠点として、地域社会、産業界、国際社会等との幅広い連携活動を展開しています。また、教育・研究・臨床の成果を広く社会に還元することにより、社会連携・社会貢献・国際協力を積極的に推進しています。

【2】ウェブメディア「順天堂GOOD HEALTH JOURNAL」による情報発信(SDG3、SDG4)

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「順天堂GOOD HEALTH JOURNAL」は、江戸後期に端を発し、いまに繋がる日本最古の西洋医学塾として、常に社会や時代の要請に応えながら教育・研究・診療活動を続けてきた順天堂が、180年余にわたって蓄積してきたナレッジを発信し、すべての人に「GOOD HEALTH=よりよい健康」を考えるきっかけを創出するWebメディアです。
「順天堂GOOD HEALTH JOURNAL」では、あらゆる人々が「健康」について考え、より豊かな日々を過ごせるよう、今知ってほしいKNOWLEDGE(=知識)を心・身体・社会の側面から発信しています。

【3】患者さんの多様な性のあり方に配慮した院内環境づくり~SOGIへの取り組み~(SDG3、SDG5)

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病院の受診など医療に関わる場面は、LGBTQs当事者の方が困難に直面する状況のひとつと言われていますが、医療現場においては、LGBTQsをはじめ多様な性的指向・性自認(SOGI:Sexual Orientation & Gender Identity)を有する方たちが受診・入院することを想定した環境整備がいまだ不十分であることから、6つの附属病院を有する健康総合大学・大学院大学として「医療業界」を変えるべく活動を展開しています。
現在、順天堂大学ではLGBTQ+当事者を含むアライ(Ally:当事者、非当事者問わずLGBTQ+など性的少数者への支援者や理解者であることを示す)の職員が中心となって自発的に参加できる「SOGIをめぐる配慮と対応ワーキンググループ」を学内に設置し、学生や教職員、患者・家族の声や提案を反映した施策に取り組んでいます。

【4】医療現場における「やさしい日本語」の普及(SDG3、SDG17)

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順天堂大学では、医学部医学教育研究室の武田裕子教授が中心になり、日本語を母語としない方、高齢者や障がいのある方、子どもたちなど、ことばの理解や聴こえに不安のある方々が安心して医療を受けられるよう「やさしい日本語」の導入・普及を推進しています。また、「やさしい日本語」の導入・普及に関わる活動は、「令和2年度(2020年度)東京都と大学との共同事業(SDGsの推進と持続可能な都市・東京の実現)」「令和3年度(2021年度)東京都:大学研究者による事業提案制度」の採択を受けて進めています。

【5】スポーツを通した健康増進、社会課題の解決(SDG3、SDG17)

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スポーツ健康医科学推進機構
順天堂大学では、さまざまな社会課題の解決を目指し、「スポーツ」と「医学」分野の有機的な連携を強化する組織としてスポーツ健康医科学推進機構(Juntendo Administration for Sports, Health and Medical Sciences, JASMS)を設置しています。
企業や地域と連携し、スポーツ健康医科学の新しい視点のもと、社会課題の解決に向けた活動を加速させています。


SAKURA未来プロジェクト

2020年の東京オリンピック・パラリンピックを契機に、人材育成、地域連携など多様な取り組みを通じて“スポーツの価値”を伝え、将来へのレガシーになるものを構築しようという想いで、順天堂大学が2016年にスタートさせた取り組みが「SAKURA未来プロジェクト」です。
パラスポーツをはじめとした「スポーツ振興」や「スポーツによる社会課題の解決」を目指し、自治体や外部団体とも連携しながら様々な活動を展開しました。

【6】教育コンテンツの発信

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「おしゃべり病理医のMEdit Lab」(SDG3、SDG4、SDG17)
「おしゃべり病理医のMEdit Lab」は、医学部人体病理病態学講座(順天堂大学医学部附属練馬病院病理診断科)の小倉加奈子先任准教授が編集工学研究所と協力して開発した、中高校生~一般向けの医学をめぐる学際的な教育コンテンツです。中高生が学校で学んでいる内容と医学を関連づけて制作されたコンテンツで、経済産業省「未来の教室」STEAMライブラリー事業に2年連続で採択されています。


女性アスリートのための学習サポートツール(SDG3、SDG4、SDG5、SDG17)

女性がスポーツをする上で知っておくべき知識や、女性アスリートをサポートする方々に知ってほしい基本情報を学ぶことができる “学習サポートツール” を、各界の専門家監修のもと女性スポーツ研究センターで作成しています。「女性アスリートのためのe-learning」は、中学・高校生向け保健体育のデジタル教科書にも採用されています。

【7】社会貢献、アウトリーチ活動(SDG3、SDG4、SDG17)

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順天堂大学では、社会連携推進室が中心となり、自治体との連携を進めています。東京都文京区をはじめ、千葉県内では佐倉市、成田市、酒々井町、白井市、印西市、習志野市、栄町、浦安市、富里市の9自治体、静岡県では三島市、伊豆の国市の2自治体、他に、埼玉県川口市、愛知県東郷町、愛媛県砥部町及び岩手県遠野市と連携協定を締結し、教育の振興、スポーツの発展、健康支援など地域社会の発展に寄与することを目的とした取り組みを実施しています。

【8】公開講座の開催(SDG3、SDG4)

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順天堂大学では社会に開かれた大学として、教育や研究の成果を広く社会に還元・共有する取り組みを行なっています。地域社会における教育文化活動の推進や 健康の増進を目的として、幅広い層を対象に、社会のニーズに適したテーマによる講義など、オンラインも活用しながら様々な公開講座を開催しています。

【9】施設開放

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運動施設の開放・運動教室の実施(SDG3)
スポーツ健康科学部があるさくらキャンパスの体育館やサッカー場などの運動施設を、利用規程に則り希望者に一般開放しているほか、各種種目に関する教室や記録会を開催しています。スポーツや学術研究を通して地域の交流や活性化、地域の方々の健康に寄与することを目指しています。


<運動教室の実施>

・NPO法人レーベンのサッカー教室
・小・中学生を対象とした「順天堂大学体操教室」
・中学生から一般の方を対象とした「順天堂大学陸上競技記録会」
・小学生を対象とした「順天堂大学バレーボール教室」
・成田市内の中学生を対象とした「バスケットボール教室」

学術メディアセンター(SDG4)
順天堂大学学術メディアセンターは、本郷・お茶の水(医学部・国際教養学部・保健医療学部・医学研究科)、さくら(スポーツ健康科学部・スポーツ健康科学研究科)、浦安(医療看護学部・医療看護学研究科)、三島(保健看護学部)、浦安・日の出(医療科学部)の5館から構成されています。5館はそれぞれの専門分野を分担し、特色ある蔵書を揃えています。
※2022年10月1日現在、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大防止のため、開館時間の短縮と順天堂大学にご所属のない方の訪問利用(順天堂大学卒業生・修了生を除く)を停止しています。

【10】学生の健康管理サポート(SDG3)

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在学生がより充実した学生生活を送ることができるように、学生相談室を設置しています。
大学生活を送る中で不安なことや悩んでいることなどについて、専門のカウンセラー(臨床心理士)が一緒に考えていきます。

【11】メンタルヘルスサポート(SDG3)

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安全衛生管理室(健康管理室)では、教職員・学生の健康支援を行っています。

■こころの専門外来
安全衛生管理室では、こころの専門外来(メンタルクリニック外来内)への予約を行っています。外来受診を迷っている場合、まずは、保健師に相談することもできます。

■健康相談
安全衛生管理室の保健師が心身に対する相談を受けています。

【12】施設内禁煙の実施(SDG3)

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順天堂大学は、医学やスポーツを介して社会に貢献する健康総合大学・大学院大学として、受動喫煙の防止だけでなく、喫煙による健康被害を積極的に社会に啓発していくため、病院を含むキャンパス敷地内で全面禁煙にしています。
また、附属病院では禁煙外来を設け、たばこをやめたい方を支援しています。

【13】女性研究者支援(SDG5)

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順天堂大学では、男女共同参画推進室が中心となり、平成23(2011)年度文部科学省「女性研究者研究活動支援事業」への採択以来、今日まで女性医師・研究者支援に関する多様な取り組みを実施しています。


◆女性研究者支援事業:特任准教授の設置
本学における「女性活躍の促進」と「働き方改革」を進めるため、上位職として活躍し、かつ、所属診療科での働き方改革を推進する特任准教授を設置しています。
男女共同参画推進室では、特任准教授への支援を通して、本学における女性上位職の育成及び、長時間労働の是正等、法人全体としての仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)の改善を目指しています。

【14】女性アスリート支援、女性のスポーツ参加促進(SDG3、SDG5)

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順天堂大学では、女性スポーツ研究センターが中心となり、女性アスリートのコンディショニングに関する研究活動をはじめ、スポーツ界における「女性リーダーの育成」に積極的に取り組んでいます。また、女性のスポーツ参加促進のための方策提案や、女児から高齢女性まですべての年代を対象とした「健康増進とパフォーマンス向上」に寄与する研究活動を進めています。