「女性研究者支援事業:特任准教授」対談・インタビュー

2019年11月、10名の女性助教が特任准教授に任命されました。今後10回にわたり、上司である教授との対談を通して、互いの想いや、講座・研究室、診療現場での取り組みについてお届けしてまいります。

Vol.1「女性リーダーの存在による医科学領域の変容を目指して」

男女共同参画推進室 副室長
三宅 幸子 教授×平澤 恵理 教授

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「女性活躍の促進」と「働き方改革」が社会の中で大きな関心事となる中、順天堂大学では「女性活躍の促進」と「働き方改革」を進めるため、上位職として活躍し、かつ所属する講座・研究室で働き方改革を推進する役割を担う、10名の女性特任准教授が就任しました。
今回はオープニング対談として、男女共同参画推進室で副室長を務める三宅幸子教授・平澤恵理教授のお二人に今回の取り組みの意義や今後の展望をお話いただきました。

Vol.2「信頼の臨床力とコミュニケーション力で、チーム医療を牽引」

心臓血管外科学講座
天野 篤 教授×嶋田 晶江 特任准教授

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多忙な医療現場のなかでも特にハードワークとされる心臓血管外科で、女性医師として仕事をしてきた嶋田晶江特任准教授。その上司であり、内閣府の男女共同参画推進連携会議の委員を務めた天野篤教授とともに、女性医師の働き方、これからの医療現場を支える女性リーダーのあり方などを率直にお話しいただきました。

Vol.3「遺伝性難病(多発性嚢胞腎)の臨床と研究に取り組みながら、 女性泌尿器科医のロールモデルへ」

泌尿器科学講座
堀江 重郎 教授×河野 春奈 特任准教授

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外科系でありながら内科的要素も持ち、患者の人生に寄り添う泌尿器科。手術支援ロボットDaVinci(ダ・ヴィンチ)の活用や、遺伝子情報にもとづいた医療のオーダーメイド化が進むなど、最先端の取り組みが展開されています。今回の対談では、泌尿器科に最初の女性医師として入局した河野春奈特任准教授と日本の泌尿器科医療の第一人者である堀江重郎教授に、泌尿器科の魅力とその取り組み、女性医師が活躍する背景についてお話を伺いました。

Vol.4「領域を超えて多様な患者さんに向き合う救急医として活躍する女性医師。“ここに、医療の原点がある”」

浦安病院救急診療科
田中 裕 教授×森川 美樹 特任准教授

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19ある医療の専門領域の中でも、女性医師が少ないといわれる救急科。順天堂大学医学部附属浦安病院(以下、浦安病院)では2007年の救急診療科発足当初から女性医師が参画し、現在では女性医師が救命救急センターの主力として重要な役割を果たしています。今回は救急医の仕事と出産・育児を両立する森川美樹特任准教授と田中裕教授(副院長・救命救急センター長)が、救急医の魅力と女性医師の活躍について語ります。

Vol.5「手術でも研究でもトップランナーへ! 外科医のやりがいと働きやすさが共存する 順天堂大学呼吸器外科」

呼吸器外科学講座
鈴木 健司 教授×福井 麻里子 特任准教授

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日本有数の肺がん手術のスペシャリストとして知られる鈴木健司教授のもと、大学附属病院として国内トップの手術総数を誇る順天堂大学呼吸器外科。外科は手術に時間を割かれるため、女性医師が少ないといわれていますが、福井麻里子特任准教授はワークライフバランスを実現しているだけでなく手術に加え研究でも高い評価を受けています。今回は呼吸器外科の面白さや働きやすい環境づくりについて、鈴木教授とともに語っていただきました。

Vol.6「常に創意工夫を求められる小児外科の手術に魅せられて。 多様な働き方を認める医局で更なる高みを目指す女性医師!」

小児外科学講座
山高 篤行 教授×有井 瑠美 特任准教授

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1968年、国内初の小児外科学講座として誕生した順天堂大学小児外科学講座。患者さんの年齢や身体の強さによって異なる対応が求められる「型にあてはまらない手術」が特徴です。山高篤行主任教授が牽引し最先端外科医療を推し進める順天堂小児外科には、女性医師を含む多くの若手医師が集まっています。今回は特任准教授に就任した有井瑠美先生と主任教授の山高先生に、平澤恵理男女共同参画推進室副室長がお話を伺いました。

Vol.7「顕微鏡から拓く病理病態学に魅せられて 働きやすさと研究を両立させる病理医という仕事」

人体病理病態学講座
八尾 隆史 教授×佐伯 春美 特任准教授

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患者さんの臓器や組織を検査し、診断を下す「病理医」。多数の病理医が所属する人体病理病態学講座は1941年発足以来の長い歴史を持ち、臨床の現場を幅広く支えるとともに、教育活動にも力を入れています。特任准教授に就任した佐伯春美先生と八尾隆史教授が、病理医の仕事とやりがい、未来の病理医の姿について語ります。

Vol.8「変革期を迎えた食道・胃外科で臨床に教育に充実の時間を過ごす女性医師」

消化器外科学講座(食道・胃外科)
峯 真司 教授×那須 元美 特任准教授

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食道・胃(上部消化管)外科は、主に食道がん、胃がん、食道胃接合部がんの外科治療に取り組む診療科です。いずれも日本では罹患者が多い病ですが、近年、治療方法に大きな変化が生まれており、注目されている分野です。2019年4月に同科教授に就任した峯真司先生と、特任准教授の那須元美先生が、食道・胃外科のやりがいや魅力について語ります。

Vol.9「ダイバーシティの取り組みを推進する女性医師 ジェネラリストでありスペシャリストである小児科医として、子どもの心と身体に寄り添いたい」

小児科学講座
清水 俊明 教授×松井 こと子 特任准教授

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小児科医は多くの子どもたちが人生で初めて出会う医師。医学部生、とりわけ女子学生に大変人気のある診療科です。順天堂の小児科学講座には12の診療・研究グループがあり、多くの女性医師が在籍しています。その中のひとつ・循環器グループで活躍する松井こと子特任准教授と、清水俊明教授が小児科のやりがいや働き方改革の試みなどについて語ります。

Vol.10「循環器内科で新境地を切り拓く!大学病院という環境で成長を続ける女性医師」

循環器内科学講座
南野 徹 教授×宮﨑 彩記子 特任准教授

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心臓や血管を通して全身を診る循環器内科では、生活習慣病など患者さんの生涯に関わる病気の治療に取り組む一方で、救急車で運ばれてくる重篤な患者さんの劇的な回復に立ち会えるといった感動があります。
2020年6月に順天堂大学大学院医学研究科循環器内科学に着任した南野徹教授と、宮﨑彩記子特任准教授が循環器内科の魅力と、新たな取り組みについて語ります。

Vol.11「時代を経て変化する脳神経外科領域 小児患者が多い脳腫瘍の治療・研究に取り組み続ける女性医師」

脳神経外科
近藤 聡英 教授×鈴木 まりお 特任准教授

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これまで脳神経外科は長時間手術が多く、体力的に厳しい診療科と言われてきました。しかし近年、診断技術とデバイスの進化により手術時間が短縮され、活躍する女性医師も増えてきています。2020年10月に同科主任教授に就任した近藤聡英先生と、特任准教授の鈴木まりお先生が、脳神経外科のやりがいや魅力について語ります。